このページではJavaScriptを使用しています。 第3回公開セミナー Q and A (2):「外来植物のリスクを調べて、その蔓延を防止する〜外来植物とどう対峙するか?〜」
公開セミナー(第3回) 「外来植物のリスクを調べて、その蔓延を防止する〜外来植物とどう対峙するか?〜」
開催趣旨プログラム交通案内プロジェクト

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Q&A

講演タイトル 外来植物シナダレスズメガヤの防除技術の開発を目指して
講演者 大谷一郎(近畿中国四国農業研究センター)

Q1.

防草シートにポリプロピレンの不織布が使われているようですが、市販のものですか。利用後は分解されるのですか。

A1.

はい、普通に市販されているシートです。生分解性ではないのでかなり長期間残りますが、有害な成分は出ないので、植生・生態系などに影響はないと考えています。

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Q2.

防草シートに種子を活着させる施工法は、工事費も含めて平米当たりどれぐらい費用がかかりますか。

A2.

詳しいコスト計算はまだないのですが、この方法は特許を申請しており、特許料が含まれてくると少し高くなってくるかという気はしています。

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Q3.

防草シートに播種する草種として、在来種を中心としたイネ科のシバ、ススキ、チガヤ、広葉のヨモギ、メドハギのほかに何が有望か、検討はされていますか。
例えば、こういう地域ならこういうものを使ったらいいというものが安く提供されれば、いろいろなところで使えるようになりますし、シナダレスズメガヤだけでなく、強害雑草やほかの外来植物など、いろいろな応用側面もあるのではないでしょうか。

A3.

今のところ、それ以外はやっていないのですが、法面で問題になっている雑草がある場合は応用できるかと思いますし、南北で適草種も違ってきます。地方ごとに合った草種の検討は、まだこれから必要かと思います。メドハギを選んだのは、法面でも非常に生育がよく、在来のマメ科の中でいちばん使いやすい草種だからです。

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Q4.

シナダレスズメガヤが繁茂した法面の管理の状況・頻度と比べ、今新たに防草シートの苗で張りつけられたシバ、ススキ、チガヤ、ヨモギ、メドハギ等の在来草種が繁茂してくると、シナダレスズメガヤが生えていたときよりも頻繁に管理しなくてはいけない気もするのですが。

A4.

道路の法面なので、草木がある程度高くても問題はなく、ほとんど刈らなくても管理できるのではないかと考えています。
メドハギは道路法面の緑化の話で畦畔ではないので、田んぼの法面にはあまりシナダレスズメガヤは入っておらず、道路などはせいぜい一度あるかないかで、そういう場所だとメドハギなどもけっこう大きくなるのでいいと思うのです。

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