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外来植物のリスクを調べて、その蔓延を防止する
開催趣旨 プログラム 交通案内 プロジェクト

■Q&A

講演タイトル 雑草になる危険性を予測する
− 日本型雑草リスク評価法の確立をめざして −
講演者 西田智子(畜産草地研究所)

Q1.

オーストラリアの雑草リスク評価法を参考にして日本の雑草リスク評価法を開発しているようですが,その内容を教えてください。

A1.

オーストラリアでは,外来植物の生育特性や有害性などについて専門家が判断を下し,それに基づいて外来雑草の危険性を判断しています.一例として,危険な外来植物と判定された Chromolaena odorata の例を下記に紹介します.

Chromolaena odorata (拡大図
Chromolaena odorata

現在,私たちが開発している雑草リスク評価法は、このオーストラリアの外来雑草評価システムを日本にも適応するように改良し,まだ日本国内に定着していない未侵入の外来植物の危険性を事前に評価しようというものです。

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Q2.

オーストラリアやニュージーランドで国を挙げて取り締まりが行われているのには、雑草繁茂で農産物が大被害に遭ったなど、何かきっかけがあったのでしょうか。

A2.

オーストラリアやニュージーランドでは,農業が大変重要な位置を占めています。同時に、それぞれ固有の生態系があって、それが観光資源として活用されています。このような背景から,農業の問題と自然生態系の問題が日本よりも重要視されているようです.また,植物とは限りませんが,過去に外来生物によって大きな被害を受けたという経験が、恐らくこのようなリスクアセスメントを国を挙げて行っている理由でしょう。

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Q3.

日本ではまだ外来雑草による大被害は発生していないのでしょうか。

A3.

自然生態系においては島しょ地域でかなり重大な被害が発生していますし、農業の現場、特に飼料生産関係の圃場では、外来雑草によって大きな被害が発生しています。ただ、それが国民一般にまだ広く認識されていないのが現状のようです。

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Q4.

現在の外来生物法では,意図的導入には有効ですが,非意図的導入には無力です.しかし,現実場面では非意図的導入による被害も大きいようです.紹介された雑草リスク評価法は非意図的に導入される外来植物についても有効でしょうか。

A4.

今回ご紹介したリスク評価モデル自体は、非意図的、意図的にかかわらず使用可能です。ただ、非意図的に導入される外来植物を排除する場合は、非意図的に混入された外来植物を見つけ出してそれを排除するという手間とコストがかかってしまうという運営上の問題があります。

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Q5.

リスクの視点は、農耕地や生活環境など、問題が起きている場所によって位置付けが変わってくるのではないでしょうか。

A5.

今回ご紹介したモデルでは、場所を細かく特定しない状態において外来植物が侵入したらどうなるかという、抽象的な問題を扱っています。つまり、場を特定した評価はこのモデルでは想定していません。具体的な場所を想定して外来植物のリスクを評価する場合には、例えば同じオーストラリア式雑草リスク評価モデルを使うにしても、場所に応じて各質問への配点を変えるなどで対応が可能になるかもしれません。

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主催:独立行政法人 農業環境技術研究所