■外来植物図鑑
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イチビ
- 科名
- アオイ
- 和名
- イチビ
- 学名
- Abutilon theophrasti Medik.
- 写真

- 解説・説明
- インド原産。アオイ科の一年草で、高さ0.5〜2m。繊維作物として古く導入された系統と、近年、輸入穀物に混入して侵入してきた系統が区別されている。イチビ属は世界で約100種が知られ、日本には2種が自生する。イチビ属の植物は、アブチロンの通称で観賞用等に利用されている。別名ボウマ、キリアサなど。最近では飼料(トウモロコシ、ダイズ)に混入したものの非意図的移入により侵入した。飼料に混入すると牛乳が異常風味になる。また、表皮が丈夫で容易に切れないため、作物に混入すると収穫の妨げになる。開花期は6〜10月。両性花。虫媒花。1個体当たりの種子生産量は4,300個、種子の寿命は20年以上との報告がある。強い異臭をもち、アレロパシー作用に関する研究もがある。今後、侵入経路や分布拡大のメカニズムを把握し、効果的な防除方法や分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
- 化合物名
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- 化学式
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