トップページ > 「畜産物」研究課題別の研究の必要性と目標

研究課題別の研究の必要性と目標

-かび毒・病原微生物チーム-

(3)畜産物における病原微生物のリスク低減技術の開発
【略称:「畜産物」: LP (Livestock products)】

・研究開発の必要性

カンピロバクター、サルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌については、農場から食卓までのフードチェーンの全てにわたるリスク低減策として、生産段階では生産者による飼養衛生管理基準や衛生管理ガイドラインに基づいた取り組みが行われており、流通工程ではHACCPによる衛生管理が行われている。しかしながら、平成17年の食中毒患者数はそれぞれ3,000人を超え、また広域的な大規模発生事例も確認され、このため、これまでの既存のリスク管理技術を更に高度化させるため、既往の手法に比べて病原微生物の農場汚染量を低減させる新たな技術、流通・加工工程における汚染防止技術の開発とともに、病原体迅速検査技術や、迅速な感染源の特定を可能とするシステムの構築が必要である。

・達成目標(最終目標)

カンピロバクター(鶏肉)、サルモネラ属菌(豚肉、鶏肉、鶏卵)、さらに感染経路究明等に活用できる病原微生物のデータベースを作成する。腸管出血性大腸菌(牛肉)のリスクを低減することが可能な技術を開発し、実証・評価する。