農林水産省 農林水産技術会議
トップページ > 「かび毒」研究課題別の研究の必要性と目標
デオキシニバレノール(DON)及びニバレノール(NIV)に代表される麦類のかび毒は、我が国の湿潤かつ温暖な気象条件がかびの生育に適していること等から、小麦及び大麦において汚染が認められており、平成14年には小麦のDONについて暫定的な基準値 (1.1ppm)が設定され、基準値を超える小麦の流通の防止等の対策が講じられている。これらかび毒による汚染は、気象条件による年次変動や地域間差が認められており、かび毒の産生条件に適した環境がそろえば高濃度のかび毒が産生されるおそれがあることから、かび毒の産生を防止する栽培技術と、加工・調理工程における動態の解明、簡易で迅速なかび毒の定量・検出技術等を開発する必要がある。
麦類のDON及びNIV等かび毒の汚染防止・低減することが可能な技術を開発し、実証・評価する。