2002年



7月のセミナー予定



第8回植生研究セミナー
    日 時 : 7月4日(木) 15:00〜
    場 所 : 5階中会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
ロイヌナズナを使って : 分子生物学的およびアレロパシ−的な観点
Playing with Arabidopsis : Molecular and Allelopathic Aspects Temporal changes of dioxns in field in Japan
Mohammad Masud Parvez 荒 谷
38-8246




第2回インベントリーセミナー
    日 時 : 7月10日(水) 13:30〜15:00
    場 所 : 5階中会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
ヤガ科(チョウ目)新害虫4種の日本本土における発生
Occurrence of four new noctuid (Insecta, Lepidoptera) pests in Japan proper
吉松 慎一 吉 田
38-8356
中 谷
38-8348
健全イネの葉鞘から分離される細菌について
Bacterial Strains Isolated from Leaf Sheaths of Intact Rice Plant
篠原 弘亮
内   容
・ヤガ科(チョウ目)新害虫4種の日本本土における発生
 亜熱帯・熱帯地域に分布するSpodoptera属の1種は日本本土では1度だけ成虫が採集された記録があるが,発生記録はなかった。ところが,最近本州のゴルフ場のシバでの本種の発生を確認した。また,海外では重要害虫であるイラクサギンウワバTrichoplusia niは我が国では僅かな発生はあったものの害虫として認識されていなかったが,最近兵庫県内の野菜類での広域な多発生を確認した。さらに,2種のクチバ亜科幼虫によるシイタケ菌床の食害を確認した。4種ものヤガ科新害虫が同じ時期に確認されるのは珍しく,その要因は地球温暖化なのか?はたまた・・・。新発生の要因についても少し考察してみたい。
・健全イネの葉鞘から分離される細菌について
 農業環境における微生物インベントリー構築のためには,植物体上に生息する微生物の個体群構造を明らかにすることは重要であると考える.これらの情報が蓄積されることによって,導入生物などのリスク評価や環境負荷の低減など様々な微生物の有効活用の基礎となる。現在,イネに生息する細菌群を明らかにするため研究を進めている。出穂期1ヶ月前と出穂期の最上位葉鞘から表生と内生を区別して細菌を分離した。近年,細菌の分類において16S rDNAの塩基配列が有効とされているので,分離株の16S rDNAのシークエンスを行い,これを基にグルーピングを行った。その結果,イネの最上位葉鞘にはSphingomonas属の細菌が優占的に生息していることが明らかになった。




第2回微生物・小動物研究グループセミナー
    日 時 : 7月15日(月) 16:00〜17:00
    場 所 : 153号室

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
イネ縞葉枯ウイルスの非構造蛋白質23.9K蛋白質の昆虫培養細胞及び植物細胞での凝集作用と封入体形成について
Protein aggregation and inclusion body formation of Rice stripe virus 23.9 K protein in cultured insect cells and virus-infected plant cells
高橋 真実 土 屋
38-8268
昆虫病原性線虫 Heterorhabditis indica の分布と殺虫活性
Distribution and pathogenecity of entomopathogenic nematodes Heterorhabditis indica
吉田 睦浩
内   容
・イネ縞葉枯ウイルスの非構造蛋白質23.9K蛋白質の昆虫培養細胞及び植物細胞での凝集作用と封入体形成について
 イネ縞葉枯ウイルスの23.9K蛋白質は、蛋白質を発現させた昆虫培養細胞で凝集し、不定形の構造物を形成する。感染植物細胞においても蛋白質の凝集が観察され、感染でダメージを受け細胞質基質を失った細胞では、ウイルス粒子を巻き付けた23.9K蛋白質の塊が取り残されていた。
・昆虫病原性線虫Heterorhabditis indica の分布と殺虫活性
 本種は熱帯性の種と考えられており、日本では南西諸島から福島県にかけて太平洋沿岸地域から検出されている。各地の個体群に、検出地域の気候への適応が見られるかを考察するために、沖縄県から福島県までの9個体群の殺虫活性・増殖と温度の関係を調査した。




第10回分析センターセミナー
    日 時 : 7月23日(火) 15:00〜
    場 所 : 共同分析センター 1階 共同研究室

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
210 PBを指標とする半乾燥地における土壌浸食強度の見積もり
Estimation of soil erosion in semiarid region using 210 PB measurement
藤原 英司 駒 村
38-8286




第2回組換え体チームセミナー
    日 時 : 7月26日(金) 15:30〜
    場 所 : 153号室

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
ヨーロッパにおける組換え体ナタネの研究あれこれ −遺伝子流動をキーワードに−
Recent progress in researches of genetic modified Brassica species in Europe : topics related to gene flow
芝池 博幸 白 井
38-8272




栄養塩類研究グループセミナー
    日 時 : 7月26日(金) 15:30〜
    場 所 : 5階中会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
土壌の侵食過程における窒素およびリン成分の流出
Nitrogen and Phosphorus Losses in Soil Erosion Processes
三原 真智人
 (東京農大)
中 野
38-8323
神 田
38-8326
内   容
・土壌の侵食過程における窒素およびリン成分の流出
 畑地における土壌の侵食現象は、有機物を多く含む作土層の損失のみならず、窒素やリン等の富栄養化成分を流出させて下流域の水質汚濁を引き起こす。この発表では土壌の侵食過程における窒素およびリン成分の流出について、以下の3つのトピックスについて報告する。
1.畑地土壌の侵食過程における窒素およびリン成分の流出(年間の観測を通して)
2.台風期における土壌流亡および窒素とリン成分の流出特性
3.表面流去水中における無機態窒素の動態変動