農業環境技術研究所 最終更新日: 2008年 10月 15日 農環研NIAESロゴ
 10月のセミナー予定
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セミナー開催記録

生物多様性研究領域セミナー
(平成20年度 第4回)
日 時 : 平成20年10月15日(水) 15:00~17:00
場 所 : 5階会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
農村景観に成立する半自然草地は歴史性を反映している
Land-use history affects abundance of semi-natural grassland in rural landscape
楠本 良延
(農環研)

Yoshinobu KUSUMOTO
楠本
838-8245

山村
838-5321
内   容
 かつてわが国に広く分布していた半自然草地は、都市化や農業形態の変化に伴い、分布面積の減少、種組成の劣化、外来種の侵入等の影響で急激な衰退が懸念されている。農業景観に分布する二次草地の植生調査を実施し、多様性の高い半自然草地の分布状況ならびに成立要因と維持機構の解明を試みた。その結果、半自然草地の成立には、その場所の歴史性を反映していることが示唆された。
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
日本のカワヒバリガイは今どうなっているのか
~生態と被害、対策の現状
Invasion of the non-indigenous mussel, Limnoperna fortunei, into Japanese freshwater system; expansion, impact and countermeasures
伊藤 健二
(農環研)

Kenji ITO
楠本
838-8245

山村
838-5321
内   容
 カワヒバリガイlimnoperna fortunei は中国原産の付着生二枚貝であり、人間生活と在来環境への影響の大きさから外来生物法の特定外来生物に指定されている。演者は2006年から霞ヶ浦を発端として利根川周辺地域を対象に調査・研究を進めてきたが、調査の進行と共に次々と新たな生息地が見つかり、その生息域と被害の全体像は未だに明らかになっていない。本講演では、現時点で明らかになっている状況や各地の被害の様子、被害対策の現状について紹介するとともに、今後の研究・対策の進め方について議論したい。


土壌環境研究領域セミナー
(平成20年度 第5回)
日 時 : 平成20年10月21日(火) 15:00~16:30
場 所 : 5F中会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
土壌による影響を考慮した他感作用の評価と利用 大瀬 健嗣
(農環研)
川崎
838-8313

山口
838-8315
内   容
 植物の他感作用(アレロパシー)の作用経路には、地上部からの揮散、植物体からの溶脱、地下部からの滲出、およびリターの分解による生成の4つがあり、それぞれ対応する方法により検定されます。また、他感物質の活性は従来50%の反応が現れる濃度(EC50)、すなわち比活性によって評価されています。しかしながら、他感作用の多くは土壌を介して発現するにもかかわらず、これらの評価方法においては土壌による影響はあまり考慮されていませんでした。今回のセミナーではまず、新たに開発した根圏土壌を用いた検定方法について報告します。また、比活性よりも生態系での実際の影響を評価するのに適している全活性による評価方法を、土壌による影響まで含まれるように改良したので報告します。最後に、他感作用を実際の水稲栽培に応用した事例を紹介します。
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
ウイーン出張報告 荒尾 知人
(農環研)
川崎
838-8313

山口
838-8315


農業環境インベントリーセンターセミナー
(平成20年度 第5回)
日 時 : 平成20年10月22日(水) 13:30~15:00
場 所 : 5F中会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
一般参加型トンボWeb図鑑データベースの構築

Construction of a web-based database on Odonata
中谷至伸
(農環研)

Yukinobu NAKATANI

(NIAES)
白戸
838-8235

吉武
838-8348
内   容
 演者らは蜻蛉目をモデルに、Web上で一般から昆虫に関する情報を収集するシステムの開発をめざしている。広く情報を提供してもらう場合、情報量の確保,同定精度の担保が課題となる。そこで、本システムでは同定支援機能付きの図鑑を提供することで、情報の精度を向上させると同時に、楽しめる要素を加えることで情報提供者の確保をめざす。ここではWeb図鑑データベースの概要と展望について紹介する。
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
水稲用農薬の暴露評価-河川モニタリングによる実態把握とモデリングによる予測-

Exposure assessment for paddy pesticides
稲生 圭哉
(農環研)

Keiya INAO
(NIAES)

白戸
838-8235

吉武
838-8348
内   容
 河川生態系を対象とした農薬の生態リスク評価を行うためには、使用方法や時期の異なる多種多様な農薬の暴露評価を適切に行う必要がある。本セミナーでは、茨城県南部を流下する桜川における水稲用農薬のモニタリング結果および、河川流域における農薬の挙動予測モデル(PADDY-Large)による予測結果について紹介する。


第497回 気象談話会
日 時 : 平成20年10月24日(金) 15:30~17:00
場 所 : 5F中会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
陸域生態系モデルVISITにおけるメタン収支推定の試み 伊藤昭彦
(国立環境研究所、
FRCGC)
井上
838-8206
内   容
 大気-陸域間の微量物質交換による相互作用を扱うモデルVISITは、温室効果ガス、バイオマス燃焼、揮発性有機物質などの挙動を地点~全球スケールで扱うことを目的としている。今回はメタンの交換を中心にモデル研究の概要を紹介する。まず、森林・草地・耕地土壌におけるメタン酸化と、湿原・水田におけるメタン放出を推定するいくつかのモデルについて説明する。最近の成果として、真瀬水田(農環研の観測サイト)におけるメカニスティックモデルの検証と、簡易モデルを用いた全球シミュレーションの結果を示す。まだ開発途上なので、フラックス観測および土壌プロセス研究者からのコメントを期待している。

◆◆◆ どなたでも参加できますので、参加したい方は直接会場にお越しください ◆◆◆


物質循環研究領域セミナー
平成20年度(第3回)
[兼 第9回炭素・窒素勉強会-Carbon meets Nitrogen-]
日 時 : 10月31日(金) 14:00~17:00
場 所 : 5階会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
自然レベルの放射性炭素同位体(14C)をトレーサーに用いた土壌圏炭素動態に関する研究 近藤 美由紀
(国立環境研究所・化学環境研究領域)
岸本(莫)
838-8225


838-8225
内   容
 土壌有機物の蓄積のプロセスを解明し、土壌炭素蓄積量の変化を予測する上 で、 土壌有機物のターンオーバータイムの見積もりは重要な課題の1つです。 しかしながら、様々な分解特性を持つ有機物が混在する土壌において、これら有機物の時間変化量を直接測定することは難しく、ターンオーバータイムの測定は限られていました。
 近年、核実験由来の放射性炭素同位体(14C)を自然レベルのトレーサとして利用することで、難しいとされていた数年から数百年スケールでのターンオーバータイムの推定が可能となりました。中でも、比重選別などの土壌有機物の選別と14C分析を組み合わせた、有機物の質を考慮したターンオーバータイムの評価法が注目されています。今回の発表では、アジアフラックスサイトの1つである高山の森林において、この14C分析を用いて行った研究結果を、北米の森林(Harvard Forest)における結果と比較しながら紹介したいと思います。
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
有機・無機物質の反応に注目した土壌有機物の蓄積プロセス-これまでの研究紹介 和穎 朗太
(農環研)
岸本(莫)
838-8225


838-8225
内   容
 陸域生態系における物質循環の要とも言える土壌有機物(SOM)についての研究は、1970年代頃に活発化し、地球温暖化を背景に、近年再び脚光を浴びています。しかし、SOM分解・蓄積プロセスおよびメカニズムについて未解明な部分は依然多いのが現状です。今回のゼミでは、このテーマについて私がこれまで行ってきた幾つかの研究を紹介します。過去に土壌肥料学会での発表と重複もありますが、皆さんに自分の研究や手法について知ってもらい、今後の共同研究の足がかりになればと思います。
 私は、大風呂敷な作業仮説として「有機・無機物質の反応は、土壌の物理性・化学性および生化学的性質を制御することで、土壌有機物の蓄積や分解、微生物群集の活動、さらには生態系の生元素循環を規定するだろう」と考えています。具体的な発表内容は、(1)微細鉱物粒子と粗大有機物の接着に注目したSOMの物理的(比重による)分画法の検討、(2)ガス吸着手法による微細鉱物表面への腐植物質の被覆の評価、(3)鉄酸化物への収着によるSOM蓄積、についてです。批判、議論の方よろしくお願いします。
 土壌有機物そして土壌での有機・無機物質の反応は、様々な研究分野と関わります。各分野のプロである皆さんと協力して、農業環境や生態系の基礎であり、科学的にも大きなフロンティアである土壌有機物の研究を活性化してゆきたいと思っています

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