独立行政法人農業環境技術研究所
平成24年4月16日
独立行政法人農業環境技術研究所では、下記研究職員 (若手育成型任期付研究員) の募集を行っております。
記
任期付研究員 (若手育成型) /別紙 I 〜 II のポスト ・ 各1名
※ ただし、本募集により採用された任期付研究員については、任期満了のおよそ1年前までにテニュア審査を希望者に対して実施します。この審査に合格した者は任期を定めないパーマネント研究者として継続採用します。
これまでの研究内容の要約 (A4判1枚、書式自由)、及び業績リスト ( 記載例 [PDFファイル] または 記載例 [DOCファイル] に従って記載)
※ 封筒に 「 任期付研究員募集ポスト I (または II ) 応募書類在中 」 と朱書きすること。
※ 採用の可否にかかわらず、応募書類は返却しません。
(独)農業環境技術研究所職員給与規程に基づき支給。(俸給月額 330,000 円〜、その他諸手当として、通勤手当、超過勤務手当支給。及び期末手当(賞与)は年2回(約2.95月分/年)支給。ただし、採用月から平成26年3月31日までの間は、「国家公務員の給与の改定及び臨時特例に関する法律」に準拠し、俸給の約7.77%(期末手当については、9.77%)を減額した支給となります。) ※その他、詳細はお問い合わせ下さい。
〒305−8604
茨城県つくば市観音台3−1−3
独立行政法人農業環境技術研究所
総務管理室 人事担当 あて
平成24年 6月15日(金曜日)まで (必着)
(※書類審査通過者に対して面接審査を実施します。面接の際は、応募者の今までの研究業績及び採用された場合の抱負に関して、15分程度のプレゼンテーションを実施していただく予定でおります。)
研究統括主幹 TEL: 029-838-8143 E-mail: hasebe@affrc.go.jp
総務管理室 人事担当 TEL: 029-838-8156 E-mail: koga3fc@affrc.go.jp
(別紙)
「農耕地における放射性核種の動態解明と環境影響評価」
東京電力福島第1原子力発電所の事故に伴い 137Cs 等の人工放射性核種による周辺農地の汚染が広範囲に確認され、今後、汚染土壌の修復と農作物の放射性核種吸収抑制技術の開発が喫緊の課題となっている。これまで核実験や原発事故を契機に、国内外で研究が実施されているが、137Cs や 90Sr などの人工放射性核種の農業環境中での動態解明や環境影響評価については、世界的にも未だに不充分である。
そこで、本研究では、これらの放射性核種に対して、土壌−水系等環境中における動態を解明し、環境影響評価や農作物汚染対策技術の開発に資する。
【キーワード】 人工放射性核種(137Cs、134Cs、90Sr、131I、129I 等)、動態解明・予測、土壌、影響評価、農作物汚染、汚染リスク低減、長期モニタリング
1) 採用時までに博士号を取得しているとともに、第1種放射線取扱主任者の資格を有するか資格取得に意欲のある者
2) 放射線物理・化学・生物学について豊富な知識を有し、放射性同位元素または安定同位元素に関する研究経験を有する者。放射性物質の環境での挙動及び動態予測、土壌から作物への移行、植物体内移動等に関心があり、環境化学、土壌学、作物栄養学の素養を有する者
「農業活動の変化にともなう鳥類群集の変動メカニズムの解明と変化予測手法の開発」
農業生態系における生物多様性の保全と農業生産の持続的な発展との両立を図るためには、農業生産に係る人間活動の変化に応じた生物多様性の変化を予測し、その結果からよりよい農業活動を提案する必要がある。生物多様性を構成する様々な生物種群の中でも鳥類は、分類学的基盤が整備されていること、比較的調査が容易であること、食物連鎖の比較的上位に位置すること、採餌場所、営巣地、季節移動範囲など様々な空間スケールの影響を受けることなどから、生物多様性を評価する上で重要な指標と期待されている。
本研究では、水田などにおける農法やほ場周辺環境の変化が鳥類群集に及ぼす影響を餌生物との相互関係や鳥類種群間の相異に着目しながら解明し、鳥類を指標とした生物多様性の変化予測手法を開発することにより、生物多様性保全と調和した農業生産の在り方を提案する。
【キーワード】 鳥類群集、生物間相互作用、食物連鎖、農法、景観構造、生物多様性評価
1) 採用時までに博士号を取得している者
2) 鳥類を対象とした農村地域でのフィールド科学、統計分析を含む生態学的解析に関する調査研究経験を有し、農法や土地利用形態等と鳥類群集の関係の解明など他の分野の研究者と共同で取り組む意欲のある者