遺伝子組換えダイズ栽培実験(平成18年)
「ほ場条件下における遺伝子組換えダイズとツルマメとの自然交雑」
6月20日 種まき
独立行政法人 農業環境技術研究所
2006年7月4日
農業環境技術研究所では、平成18年6月から11月まで遺伝子組換えダイズとその近縁野生種であるツルマメとの自然交雑率を調査する実験を行います。
このページでは、6月20日に行った除草剤グリホサート耐性遺伝子組換えダイズ(40-3-2系統品種)の種まきの様子をお知らせします。
写真1(播種作業1) 試験ほ場の全面に敷いたマルチに穴をあけ、組換えダイズの種子をまきました。
写真2(播種作業2) マルチの穴1か所にまいた種子の数は3粒ずつです。
写真3(防鳥ネットの設置) まいた種子をカラスやハトが持ち出さないように、防鳥ネットをかけました。
栽培実験名: ほ場条件下における遺伝子組換えダイズとツルマメとの自然交雑
栽培目的: 一般に、ダイズやツルマメ(ダイズの近縁野生種)は、同一花の中で受精する性質(自殖性)が強く、花粉が他の花へ移行して受精(他殖性)する可能性は極めて低いことが知られています。このため同様に、遺伝子組換えダイズとツルマメとの自然交雑率は低いと考えられていますが、両者の自然交雑についての知見をさらに収集することを目的に、遺伝子組換えダイズとツルマメとの自然交雑に関する栽培実験を行います。
栽培概要: 当研究所内の一般試験ほ場(20a)で除草剤グリホサート耐性組換えダイズを栽培し、その組換えダイズから5段階の距離ごとに植えつけたツルマメから種子を採取して、両者間の距離と自然交雑率との関係を明らかにします。
本栽培試験に関する連絡先:
独立行政法人 農業環境技術研究所 生物多様性研究領域