遺伝子組換えダイズ栽培実験(平成18年)
「ほ場条件下における遺伝子組換えダイズとツルマメとの自然交雑」
栽培実験の経過 (7月20日現在)
独立行政法人 農業環境技術研究所
2006年8月2日
農業環境技術研究所では、平成18年6月から11月まで遺伝子組換えダイズとその近縁野生種であるツルマメとの自然交雑率を調査する実験を行っています。
このページでは、現在の遺伝子組換えダイズ生育状況等をお知らせします。
写真1(圃場全体) 遺伝子組換えダイズ(手前から右奥)は順調に生育しています(左奥のネットにつたっているのはツルマメ)。
写真2(遺伝子組換えダイズの花) 遺伝子組換えダイズの花が咲きました。
写真3(遺伝子組換えダイズとツルマメ) 遺伝子組換えダイズ(右)及びツルマメ(左)は順調に生育しています。
栽培実験名: ほ場条件下における遺伝子組換えダイズとツルマメとの自然交雑
栽培目的: 一般に、ダイズやツルマメ(ダイズの近縁野生種)は、同一花の中で受精する性質(自殖性)が強く、花粉が他の花へ移行して受精(他殖性)する可能性は極めて低いことが知られています。このため同様に、遺伝子組換えダイズとツルマメとの自然交雑率は低いと考えられていますが、両者の自然交雑についての知見をさらに収集することを目的に、遺伝子組換えダイズとツルマメとの自然交雑に関する栽培実験を行います。
栽培概要: 当研究所内の一般試験ほ場(20a)で、除草剤グリホサート耐性組換えダイズを栽培し、その組換えダイズから5段階の距離ごとに植え付けたツルマメから種子を採取して、両者間の距離と自然交雑率との関係を明らかにします。
本栽培試験に関する連絡先:
独立行政法人 農業環境技術研究所 生物多様性研究領域