遺伝子組換えダイズ栽培実験(平成18年)
「ほ場条件下における遺伝子組換えダイズとツルマメとの自然交雑」
栽培実験の経過 (10月3日現在)
独立行政法人 農業環境技術研究所
2006年10月16日
農業環境技術研究所では、平成18年6月から11月まで遺伝子組換えダイズとその近縁野生種であるツルマメとの自然交雑率を調査する実験を行っています。
このページでは、現在の遺伝子組換えダイズ生育状況、作業等をお知らせします。
作業中の圃場写真1 (遺伝子組換えダイズ刈り取り作業中の圃場)
 花粉源である遺伝子組換えダイズの開花期(7月中旬〜9月)が終了したため、10月3日に刈り取りました。
写真は遺伝子組換えダイズを刈り取っているようす。
刈り取り方法写真2 (遺伝子組換えダイズの刈り取り方法)
 遺伝子組換えダイズの切り株から葉が出ないように地上部の根元から手作業で刈り取りました。
刈り取った遺伝子組換えダイズは、再生しないように所内の廃棄用の穴に埋めました。
作業後の圃場写真3 (遺伝子組換えダイズ刈り取り後の圃場)
 花粉源である遺伝子組換えダイズを刈り取った後の圃場。

栽培実験名: ほ場条件下における遺伝子組換えダイズとツルマメとの自然交雑
栽培目的: 一般に、ダイズやツルマメ(ダイズの近縁野生種)は、同一花の中で受精する性質(自殖性)が強く、花粉が他の花へ移行して受精(他殖性)する可能性は極めて低いことが知られています。このため同様に、遺伝子組換えダイズとツルマメとの自然交雑率は低いと考えられていますが、両者の自然交雑についての知見をさらに収集することを目的に、遺伝子組換えダイズとツルマメとの自然交雑に関する栽培実験を行います。
栽培概要: 当研究所内の一般試験ほ場(20a)で、除草剤グリホサート耐性組換えダイズを栽培し、その組換えダイズから5段階の距離ごとに植え付けたツルマメから種子を採取して、両者間の距離と自然交雑率との関係を明らかにします。
本栽培試験に関する連絡先:
独立行政法人 農業環境技術研究所 生物多様性研究領域
遺伝子組換え生物生態影響リサーチプロジェクト
電話番号    029-838-8271
メールアドレス niaes-gmo@niaes.affrc.go.jp
栽培実験の詳細については栽培実験計画書 [PDF] をご覧ください。

「第1種使用規程承認組換え作物栽培実験指針」 [PDF]に基づいた情報提供です。

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