パソコン用研究案内システム


[要約]
参観者が画面に表示されたメニューをマウスで選択することにより、試験研究機関で実施している研究の内容や成果等の情報が蓄積してある研究案内情報データベースから、目的とする画像を検索・表示・出力できるパソコン用研究案内システムを開発した。
農環研 企画調整部 研究技術情報官
[部会名] 環境評価・管理
[専門]  情報管理
[対象]  
[分類]  研究

[背景・ねらい]
試験研究機関で実施している研究内容や研究成果はパンフレットや研究成果情報等の冊子体の形態で提供されていることが多いが、一般参観者にとっては必ずし も理解し易い形態とは言えないので、これらの情報を判り易くかみくだいた内容にし、ビジュアルな形態で紹介できるパソコン用研究案内システムを開発する必 要があった。

[成果の内容・特徴]

  1. カード型DBMSを用いて構築した各種の研究案内情報データベースと、マルチメディア画面作成ツールを用いて作成したメニュー画面とをスコアスクリプトによりリンクし、両者が連続的に動作する研究案内システムを開発した(図1、 2)。
  2. 開発した研究案内システムには、次の様な特徴がある。
    (1)ディスプレイに表示されたメニューボタンをクリックすると、クリック音が鳴るとともに、ボタンの色が変わり、次の画面に切り替わる。
    (2)データベース用のメニューが選択されると、リンクされたデータベースが起動し、画像が表示される。また、データベース画面で終了メニューを選択すると、元のメニュー画面に戻る(図1)。
    (3)一画面に表示される画像等の大きさや枚数に応じて、画面のレイアウトを変更して表示する。
    (4)印刷メニューを選択することにより、表示されている画像等をカラー印刷することができる。
    (5)パソコンに接続されたビデオデッキを制御し、ビデオテープの再生等を指示することができる。
[成果の活用面・留意点]
本システムのキャスト及びデータベースを各々の試験研究機関用に変更することにより、各分野に対応したパソコン用研究案内システムを、 比較的容易に構築することが可能である。なお、本システムの利用に際しては、動作に必要なアプリケーションやハードウェアをあらかじめ整備しておく必要が ある(図3)。

具体的データ


[その他]
研究課題名:マルチメディア型データベースの構築・管理手法の開発
予算区分 :経常
研究期間 :平成6年度(平成6年〜9年)
発表論文等:パソコン用研究案内システムの開発、第3回農林水産情報研究会講演集、
      86-87(1994)
目次へ戻る