農業環境技術研究所 > 刊行物 > 研究成果情報 > 平成26年度 (第31集)

NIAES 施策推進上の活用が期待される成果(主要研究成果)

独立行政法人 農業環境技術研究所

土壌情報閲覧システムの開発と利用

ポイント

概要

研究(開発)の社会的背景

土壌は養分や水を保持して植物に供給し、農業生産を支えるとともに、有機炭素の貯留や温室効果ガスの発生など、地球規模の物質循環においても重要な役割を果たしています。これらの土壌が有する機能は、土壌の種類やその性質によって大きく異なります。そのため、土壌の機能を最大限に発揮して環境調和型の農業生産を実現するためには、土壌の種類やその性質に応じた管理が重要となります。しかし、これまで専門家以外の方が土壌の種類ごとの分布状況やその性質を調べることは困難でした。

一方、わが国には、1950年代以降、農林水産省の事業として全国都道府県の公設試験研究機関が調査した膨大な農地土壌データが蓄積されています。農環研では、これらのデータを活用し、日本全国のデジタル農地土壌図を作成するなど、土壌に関するインベントリー研究を推進してきました。そこで、これらの研究成果と土壌に関する情報を体系化してインターネット上で公開することで、どなたでも簡単な操作で土壌を調べることができる「土壌情報閲覧システム」を開発しました。

研究の内容・意義

活用実績・今後の予定

問い合わせ先など

研究担当者: (独)農業環境技術研究所 農業環境インベントリーセンター

主任研究員   高田 裕介
TEL 029-838-8173

その他

論文:

図1 全国デジタル農地土壌図の整備方法

図2 土壌情報閲覧システム上での土壌図の閲覧画面

図3 フィールドで土壌情報を活用できる「e-土壌図」

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