1.期日 |
2004年8月18日(水)午後1時〜20日(金)午後3時 (2泊3日) |
2.会場 |
農業環境技術研究所 住 所: 〒305−8604 茨城県つくば市観音台3−1−3 Tel: 029−838−8197(情報資料課広報係) Fax: 029−838−8191 宿泊場所: 農林水産省農林水産技術会議事務局筑波事務所 国内研修生宿泊施設 |
3.プログラムの概要(予定) |
A:「アレロパシーによる植物間相互作用を調べてみよう」コース |
植物から放出される天然の生理活性物質による植物間の相互作用をアレロパシー、あるいは他感作用といいます。このような作用は、侵入・導入植物の生息域拡大や、特定の植物の優占、作物の連作障害、雑草による作物の生育障害等に関係しています。しかし、作物のアレロパシーを利用することで、除草剤の使用量を節約した農業にも役立つと期待されています。そこで、いろいろな植物のアレロパシー現象を測定し、農業に役立つ研究について体験してみましょう。 |
・畑、林やため池に生育する植物のアレロパシー現象を観察する。 ・植物のアレロパシー活性を、生物検定法で測定する。 ・植物から天然生理活性物質を分離する方法を学ぶ。 ・アレロパシー物質がいろいろな植物に及ぼす作用を調べる。 |
B:「土の中のイオンの動きを探る」コース |
土の中はさまざまな物質が移動や滞留を繰り返すダイナミックな世界です。作物の生育をよくするために土に加えられた肥料も、作物に吸収されなかったものはやがてイオンの形で水に運ばれて地下水に達し、地下水の水質悪化の原因になります。土の中をイオンはどのように移動するのか、実験で探ってみましょう。 |
・土の中に存在するさまざまなイオンを分析する。 ・土に加えたイオンが土の中を移動するようすを実験で調べ、なぜ土に加えていないはずのイオンも流出してくるのか、なぜイオンの種類によって移動する速さが違うのかを考える。 |
C:「植物や土の中の微生物を観察しよう」コース |
農耕地やその周辺にある植物や土壌には多数の微生物が住んでいます。その数は、細菌では、葉1cm2当たり約100万個、土1cm3 当たり約10億個と言われています。そうした微生物をいろいろな方法で分離し、さらに肉眼で観察できるように培養して、その性質を調べてみましょう。 |
・植物や土に生息する細菌とカビを顕微鏡で観察する ・植物や土から細菌とカビを分離する。 ・分離した細菌やカビの性質を調べる。 |
4.募集人数 |
各コース4人,合計12人 |
5.スケジュール(予定) |
8月18日(水) |
13:00〜14:00 開講式・オリエンテーション 14:00〜15:00 研究所施設見学 15:00〜15:15 休憩 15:15〜17:00 コース別説明 17:00〜19:00 懇親会 |
8月19日(木) |
9:00〜17:00 (12:00〜13:00昼食) |
(Aコース) 農環研のガラス室、ため池で栽培している植物を観察し、アレロパシー現象を理解する。 アレロパシー活性を、生物検定法(サンドイッチ法、プラントボックス法)で測定する。 |
(Bコース) 土の中に存在するさまざまなイオンをイオンクロマトグラフィーで分析する。 土の中をイオンが移動するようすを実験で調べる。 |
(Cコース) 植物や土に生息する細菌とカビを顕微鏡で観察する。 植物や土から細菌とカビを分離する。 |
8月20日(金) |
9:00〜12:00 (12:00〜13:00昼食) |
(Aコース) 植物からアレロパシー物質を分離する方法を、実験室で体験する。 生物検定法の結果を比較し、アレロパシー物質がいろいろな植物に及ぼす作用を調べる。 |
(Bコース) 実験結果をもとに、なぜ土に加えていないはずのイオンが流出してくるのか、なぜイオンの種類によって移動する速さが違うのかを考える。 |
(Cコース) 分離した細菌やカビの性質を調べる。 |
13:00〜15:00 キャンプのまとめ/閉講式 |