今回の募集は終了しました
(別表)
選考採用予定研究室等一覧表
採用予定部・室等 担当する課題 備考
地球環境部
 食料生産予測チーム
課題名: 広域潜在生産力に関する評価モデルの高度化と
      地球温暖化による農業生産力の変動予測

 地球温暖化など、地球規模の環境変化に伴う食料生産力の変動を予測するため、気候変化シナリオのもとで、害虫の発生や水資源の枯渇など水稲の生育阻害要因を考慮した栽培可能地域や潜在生産力の変動を推定し、これを評価する。このため、主要な水稲生産地域である東アジアを研究対象地域として、気候モデルの出力から農業生態系を含めた陸域生態系への影響について解析し、予測可能な広域モデルの開発を行い、これと、水稲の栽培可能地域と生育及び生産力を推定する水稲プロセスモデルとの統合化をはかり、広域潜在生産力の変動を評価する。

キーワード: 東アジア、陸域生態系、広域モデル、
        農業生態系、影響予測、潜在生産力
平成17年4月1日採用

主任研究官(3G)
35歳以上40歳程度
 
若手育成型任期付研究員採用予定研究室等一覧表
採用予定部・室等 担当する課題 任期期間及び備考
地球環境部
 生態システム研究
  グループ
 リモートセンシン
  グユニット
課題名: 高頻度観測衛星データを活用した農業的土地
      利用域把握手法の開発

 リモートセンシング技術を用い、土地利用等に係わる農業生態系の構造とその変化を捉えるための手法の開発と空間情報の提供を目的として、年あるいは季節変動が大きい農業的土地利用域の即時的な把握手法を開発する。そのため、2000年から運用され、36の波長帯をもち、最高解像度250m、日単位で取得されるMODISデータと作物生産に係わる各種資料、統計データ及び既存の土地利用図等を地理情報システムで統合させる。このデータセットを用い、日本を中心とした東アジア及びタイを中心とした東南アジア地域の農業的土地利用域を把握するための解析手法を開発する。

キーワード: 衛星リモートセンシング、農業環境、
        土地利用区分、時系列解析、MODIS
平成17年4月1日〜
 平成21年3月31日

35歳未満
化学環境部
 有機化学物質研究
  グループ
 農薬動態評価ユニ
  ット
課題名: 農薬等化学物質の水生生物に対する生態リスク
      評価法の開発

 農薬等の有機化学物質の生態系に対するリスクを適切に評価・管理するための手法開発を目的として、河川等へ流入する農薬等化学物質の水域生態系への影響評価、特に水生生物における動態解析を通して、生態系へのリスクを評価する手法を開発する。すなわち、日本の水域環境の特徴である流れの速い河川に生息し、また、高次捕食者の餌資源となり生態学的に重要な位置を占める水生昆虫、特にトビケラ類を試験生物種の候補とし、試験生物の個体群レベルの動態を考慮した農薬等化学物質の生態リスクの評価法を開発する。

キーワード: 水生昆虫、農薬等有機化学物質、
        環境毒性学、水界生態学、生物分類
平成17年4月1日〜
 平成21年3月31日

35歳未満
※年齢は平成17年4月1日現在