公開セミナー「外来植物のリスクを調べて、その蔓延を防止する」(3月5日、岡山県倉敷市)

日時: 平成18年3月5日(日曜日) 10:30 − 16:30

場所: 倉敷市立美術館 会議室
岡山県倉敷市中央2−6−1 (JR倉敷駅より徒歩10分)

主催: 独立行政法人 農業環境技術研究所 (http://www.naro.affrc.go.jp/archive/niaes/)

開催のねらい:

マングースやブラックバスなどさまざまな外来生物による被害を防止するために、昨年の6月に施行された「外来生物被害防止法」をご存じでしょうか?この法律では、日本固有の動植物の生存、人間の健康、農業生産に脅威となる外来の動植物を対象に、それらの取り扱いを規制します。これまでにリストアップされた規制対象となる動植物には、みなさんがよくご存じの種類が多く含まれ、その数はこれからも増加して行くと思われます。

当研究所では、この法律の円滑な実施に貢献するため、本年度からプロジェクト研究「外来植物のリスク評価と蔓延防止策」を開始しています。この研究では、環境省や農林水産省の担当部局へ、(1)外来植物のリスクを評価する方法、(2)規制すべき外来植物種、(3)被害の大きい外来植物の効率的で安全な防除法などについて、提言して行きます。

本公開セミナーでは、法律の概要をわかりやすくお話しするとともに、外来植物に的をしぼって、さまざまなリスクと防除に関する研究成果を発表します。また、ガーデニングや山歩きを楽しんだり、自然保護活動をしたり、農業や緑化のお仕事をしている方々など、多くの参加者のみなさんと、外来植物の功罪について活発な意見交換を行います。そして、みなさんからいただいたご意見を、私どもの今後の研究計画の糧として、活かしていきたいと思います。

来聴大歓迎: 植物愛好家、自然保護活動家、農家、緑化関係者、大学生、小中高校生、その他、どなたでもお気軽にご参加下さい。(入場無料)

プログラム

はじめに:  「外来生物法」とこの研究全体の目的について

藤井義晴 (農業環境技術研究所)  10:30〜11:00

1) 新しくわが国に侵入してきた外来植物を見つける

植村修二 (近畿植物同好会)  11:00〜11:30

2) 外来植物とその種子のデータベースを作成する

榎本 敬 (岡山大学資源生物科学研究所)  11:30〜12:00

3) アレロパシーの強い外来植物や毒のある外来植物を見つける

藤井義晴 (農業環境技術研究所)  13:00〜13:30

4) これ以上外来植物を侵入させないために、侵入経路を調べる

黒川俊二 (畜産草地研究所)  13:30〜14:00

5) 身近なセイヨウタンポポは実は日本のタンポポとの雑種だった!

芝池博幸 (農業環境技術研究所)  14:00〜14:30

6) 外来植物のリスクを評価する日本型雑草リスク評価法を開発する

西田智子 (畜産草地研究所)  14:30〜15:00

7) 現在日本に侵入して蔓延している外来植物を防除する技術を開発する

村岡哲郎(日本植物調節剤研究協会研究所)  15:00〜15:30

8) フリートーク −外来植物に関する研究で大切なことは−

(会場からのご意見・質疑応答と討論)

司会: 小川恭男(農業環境技術研究所)   16:00〜16:30

コメンテーター: 運営委員                          

お問い合わせ先:

農業環境技術研究所 生物環境安全部
植生研究グループ 化学生態ユニット
305-8604 茨城県つくば市観音台3-1-3
電話: 029−838−8246
eメール: yfujii@affrc.go.jp


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