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第31回 農業環境シンポジウム
穀物の争奪戦が食卓を襲う −世界の穀物と環境問題−
(2008年6月5日,東京)

6月5日、大手町サンケイプラザホール (東京) において、当研究所の名誉顧問であり、世界の食料・環境問題の専門家として著名なレスター・ブラウン氏 (米国アース・ポリシー研究所長) を招いて、農業環境シンポジウム 「穀物の争奪戦が食卓を襲う ―世界の穀物と環境問題―」 を開催します。(参加費無料)

開催日時: 平成20年6月5日 (木曜日) 14:00〜17:05

開催場所: 大手町サンケイプラザ ホール(東京都千代田区大手町1−7−2 東京サンケイビル4階) 交通案内

内容と背景

異常気象による不作に加えて、新興国の人口増加や経済発展による需要の拡大、バイオ燃料生産のための需要増大などによって、とうもろこし、小麦などの穀物や大豆の国際価格は、2006年以後、2〜3倍もの急激な値上がりを示しています。また、世界の穀物の期末在庫量は過去最低の15.2%、世界の人が必要とする55日分に減少し、穀物の争奪戦は食卓をも脅(おびやか)かしつつあります。その一方で、地球規模の環境変動や森林破壊など、生産を支える環境資源の悪化も深刻さを増しています。

食料問題について以前より警告を発していた米国アース・ポリシー研究所長レスター・ブラウンは、「人類の生産活動が地球の自然システムの限界を超えつつある」 (Outgrowing the Earth) という認識のもとに、このまま進めば世界の食料安全保障は遠からず崩壊すると、あらためて警鐘を鳴らし、その危機に立ち向かうための 「プランB 3.0」 を提言しています。

このシンポジウムでは、穀物をめぐる世界の食料事情、急激な経済成長のもとで巨大な人口を養う中国の農業事情と環境問題、農地の拡大が可能な唯一の国とされるブラジルの農業事情と環境問題について、多角的に議論し、今後の世界の食料・農業問題や環境問題とともに、環境と調和した自給率向上のためのわが国の食のあり方や食料問題について考えます。

主催: (独) 農業環境技術研究所

後援: 農林水産省、 (社) 農林水産技術情報協会、 (社) 農林水産先端技術産業振興センター、 朝日新聞社、 (財) 農学会国際連合食糧農業機関 (FAO) 日本事務所

企画協力: ワールドウォッチジャパン

プログラム

(司会) 村田 佳壽子 (ワールドウォッチ研究所日本副代表、 (社)環境科学会理事、 日本環境ジャーナリストの会副会長)

14:00 − 14:05 主催者あいさつ

(独) 農業環境技術研究所 理事長  佐藤 洋平 

基調講演 (逐次通訳付き)

14:05 − 15:20 フードセキュリティを確立する プランB 3.0

レスター・ブラウン (農業環境技術研究所 名誉顧問、 米国アース・ポリシー研究所)

15:20 − 15:35  (休憩)

15:35 − 17:00 パネル・ディスカッション

レスター・ブラウン (米国アース・ポリシー研究所)

阮  蔚 (ルアン・ウェイ) (農林中金総合研究所)

山田 祐彰      (東京農工大学)

(コーディネータ) 新藤 純子 (農業環境技術研究所)

17:00 − 17:05 閉会あいさつ

(独)農業環境技術研究所 理事  宮下 清貴 

対象: 一般市民、 独立行政法人、 行政機関、 関連団体、 大学など

参加: シンポジウム参加は無料ですが、事前の参加登録が必要です(定員600名)。
登録者が予定数を超えたため、事前登録の受付を終了させていただきました(5月21日)。
シンポジウム会場は、当日受付の方を含めて、満席となりました。ありがとうございました。当日の講演や議論の内容は、後日、農業環境技術研究所Webサイトで公開する予定です(6月6日)。

問合せ先:
農業環境技術研究所 企画戦略室
電話:029-838-8182 FAX:029-838-8167 電子メール: sec@niaes-sympo.com

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