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シンポジウム
土壌微生物相の解明による土壌生物性の解析技術の開発
―革新的技術の農業現場での利用に向けて―
(2009年9月10日 東京)

9月10日 (木曜日) 13時15分より、農林水産省本省講堂(本館7階)において、シンポジウム 「土壌微生物相の解明による土壌生物性の解析技術の開発」 が開催されます。

開催趣旨

高品質な作物生産を行う上では、安定した地力を確保し、連作障害などの病害を克服することが重要です。その実現のためには、土壌の物理性、化学性、生物性を適切に把握する必要があります。その中で、土壌の物理性や化学性については、これまで多くの知見が得られており、土壌診断の項目にも取り入れられていますが、生物性を評価する方法は確立されていません。土壌病害の発生や有機質肥料からの養分供給には土壌微生物が重要な役割を果たしているため、物理性と化学性だけでなく、生物性を評価する手法の開発が望まれています。

このため農林水産省では、平成18年度から、土壌DNA (土壌から培養過程を経ないで得られたDNA) の解析手法を取り入れて、微生物多様性を調査する手法等を開発するプロジェクト研究を開始し、土壌生物相の機能と構造、作物生産性と土壌生物相との関連性の解析を進めています。

このシンポジウムでは、世界の研究情勢とプロジェクト研究の内容を紹介し、現在研究サイドで期待している活用方策を研究事例とともに提示し、今後の農業現場での活用に向けた意見交換を行います。

開催日時: 2009年9月10日(木曜日) 13:15−16:30

開催場所: 農林水産省本省講堂(7階) (東京都千代田区霞が関1−2−1) (周辺地図など)

主催: 農林水産省 農林水産技術会議事務局独立行政法人 農業環境技術研究所

参加費: 無料
事前参加登録は終了しました。当日の参加も可能ですので、未登録の方は受付にお知らせください。

プログラム

開会     13:15 - 13:25

第1部 オーラルセッション 13:25 - 15:30

1 プロジェクト研究の概要

農業環境技術研究所   對馬 誠也

2 土壌微生物相解析に関する世界の研究情勢

農業環境技術研究所   藤井  毅

3 期待している農業技術指導の現場での活用方策 (研究事例の紹介)

中央農業総合研究センター 竹中  眞

研究事例1: トマト褐色根腐病の土壌診断と生物防除

北海道農業研究センター 関口 博之 ・ 串田 篤彦

研究事例2: セロリ生産地における土壌消毒処理後の土壌病害発生危険度予測

長野県野菜花き試験場  藤永 真史

4 意見交換

第2部 ポスターセッション 15:30 - 16:30

問合せ先:
農業環境技術研究所 農業環境インベントリーセンター長 對馬誠也
〒305-8604 茨城県つくば市観音台3-1-3
電話/FAX: 029-838-8351
Eメール: edna2009@niaes.affrc.go.jp (セミナー事務局)

参加申込み:
事前参加登録は終了しました。当日の参加も可能ですので、未登録の方は受付にお知らせください。

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