11月30日(火曜日)、ベルサール九段 (東京)で、第4回 「新農業展開ゲノムプロジェクト」 シンポジウム が開催されます。
農林水産省では、イネゲノムの解読、重要遺伝子機能の解明などイネゲノム研究の成果を活用し、国内外の食料、環境、エネルギー問題の解決に貢献する作物の創出や、遺伝子組換え作物の栽培に必要な管理技術の開発を図る研究プロジェクトを実施しています。
今回のシンポジウムでは、遺伝子組換え作物と一般作物との共存に関し、当初5年間で蓄積してきた日本の研究成果と、EU及び中国における最新の研究動向等について紹介します。これら情報交換を通じ、今後必要となる我が国における遺伝子組換え作物と一般作物との共存及び生物多様性影響評価に必要な研究への示唆を得ることを目的とします。
開催日時: 2010年11月30日(火曜日) 10時30分−17時30分
開催場所: ベルサール九段 (東京都千代田区九段北1-8-10 住友不動産九段ビル 3階) (アクセスマップ)
使用言語: 英語・日本語 (日英、英日の同時通訳)
主催: 農林水産省農林水産技術会議事務局、 (独)農業生物資源研究所、 (独)農業環境技術研究所
対象者: 都道府県、市町村、独立行政法人、大学、民間など
参加: 無料
参加登録は終了しました。
プログラム
開会 10:30
司会 農林水産技術会議事務局 小平研究開発官
あいさつ
農林水産技術会議事務局 松田研究総務官
(独)農業環境技術研究所 佐藤理事長
第1部 EU及び日本の研究成果比較
1 EUの共存研究成果と政策での活用 10:45−11:45
司会 プロジェクトチームリーダー 松尾和人
GMO共存にむけたベスト・プラクティス策定と今後の課題 −欧州共存室(ECoB)における活動から−
欧州共存室・室長 エミリオ・ロドリゲス・セレゾ
2010年7月、欧州委員会は共存に関するこれまでの政策を大きく転換する方針を発表しました。その内容と関連する研究成果等の概要について、わかりやすく説明します。
2 日本の研究成果
司会 農林水産技術会議事務局 高野研究調整官
(1)研究プロジェクトの全体像 13:00−13:20
(独)農業環境技術研究所 プロジェクト推進リーダー 田中宥司
本年で5年間の予定を終了する研究プロジェクトについて、その目的、研究成果及び行政等での活用場面について、分かりやすく説明します。
(2)遺伝子組換え作物と一般栽培作物等との共存のための技術開発 13:20−13:50
プロジェクトチームリーダー 芝池博幸
遺伝子組換え作物を栽培する農家と一般作物を栽培する農家が共存していくための技術開発の5年間の研究成果を、分かりやすく説明します。
(3)遺伝子拡散防止等安全確保技術の開発 13:50−14:20
プロジェクトチームリーダー 田部井豊
新規に遺伝子組換え作物を開発した際、花粉が飛散しないなど革新的に作物を管理してより高度な共存技術の開発に資する5年間の研究成果を、分かりやすく説明します。
(4)新たに流通が見込まれる遺伝子組換え作物の検知技術の開発 14:20−14:50
プロジェクトチームリーダー 橘田和美
遺伝子組換え作物を高精度かつ迅速に検知し、より高度な共存技術の開発に資する5年間の研究成果を、分かりやすく説明します。
(5)新たな遺伝子組換え生物の生物多様性影響評価手法の開発 15:05−15:35
プロジェクトチームリーダー 荒木和夫
諸外国で新たに開発されている魚類など遺伝子組換え生物について、適切な生物多様性影響評価を実施するための手法確立に資する5年間の研究成果を、分かりやすく説明します。
3 総合討論 15:35−16:05
司会 農林水産技術会議事務局 高野研究調整官
第2部 話題提供 16:05−16:35
司会 プロジェクトチームリーダー 松尾和人
中国における遺伝子組換え作物の研究開発と政策をめぐる近年の動向
プロジェクトチームリーダー 立川雅司
遺伝子組換え作物の商業栽培や、新たな遺伝子組換え生物の開発が進む中国の研究動向等について、これまで調査した成果を、分かりやすく説明します。
第3部 ポスターセッション 16:35−17:30
司会 プロジェクトチームリーダー 大島正弘
プロジェクト研究の5年間の成果について、それぞれの研究グループの研究成果をポスター展示し、プロジェクトチームリーダー等及び参加者で意見交換を行います。
閉会 17:30