9月4日、ベルサール飯田橋 (東京) において、第33回農業環境シンポジウム 「農業からみた生物多様性、生物多様性からみた農業」 を開催します。
本年10月に名古屋で開催される生物多様性条約第10回締約国会議 (COP10) に向けた検討のなかで、適切な農業生産を通じた生物多様性の保全と持続的な利用の両立に対する関心が高まっています。
農業は元来、生物多様性が生み出すさまざまな生態系サービスを最大限に活用することで成り立っていますが、同時に生物多様性からは病虫害などのマイナスの影響も受けています。このような生物多様性による正と負の両面の影響をどのように制御するかが、農業技術の長年の課題でした。
他方で、農業に伴う人間活動は、生物多様性にさまざまな負の影響を及ぼす一方、毎年繰り返される生態系攪乱(かくらん)によって農業環境に特有の生物相をはぐくむ役割も果たしてきました。
農業生産における生物多様性の利用と保全との調和を図ることは、単に生物多様性保全の視点からだけでなく、「生態系サービスの享受による持続的な農業の確立」という視点からも大きな課題となっています。
このシンポジウムでは、農業と生物多様性が相互に及ぼす正負の影響について、これまでの農業環境研究の成果と最近の農業施策の動向を踏まえながら、科学的立場から一般の方々にもわかりやすく解説し、意見交換を行います。
開催日時: 平成22年9月4日 (土曜日) 13:15〜17:30
開催場所: ベルサール飯田橋
主催: 独立行政法人 農業環境技術研究所
後援: 農林水産省
参加方法: 事前参加登録の受付は終了しました。
当日、会場での参加登録も行いますので、未登録の方は受付にお知らせください。参加無料。