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第30回 土・水研究会
流域の環境負荷低減のための物質動態モデル開発と活用
(2013年2月20日)

独立行政法人農業環境技術研究所は、平成25年2月20日(水曜日)、つくば農林ホール(茨城県つくば市)において、第30回 土・水研究会 「流域の環境負荷低減のための物質動態モデルの開発と活用」 を開催します。

開催趣旨

農地などの非特定汚染源からの負荷低減や地下水汚染の未然防止に関する取り組みが続けられる中、環境負荷の少ない持続的かつ安定的な農業生産を行うため、農業生態系における物質循環機能を解明するとともに、肥料や農薬等の農業生産活動に由来する化学物質が生態系に与える影響を流域レベルで解明することが求められています。こうした問題に対応するには、環境中における農業生産由来の化学物質の動態予測技術・影響評価手法を開発することが不可欠であり、農業環境における硝酸性窒素やリン等の栄養塩類、農薬等の有機化学物質の動態の理解と予測のために、数理モデルの利用が期待されています。

これまで、土・水研究会では、土壌の有する様々な環境保全機能や養分循環の解明、窒素やリンの環境影響とその削減対策、温暖化緩和策と土・水圏の物質循環研究の接点といった観点から問題に取り組んできました。ここでは、流域での環境負荷低減を目指して取り組んできた土壌−水圏における水や化学物質の動態に関するモデル開発の成果や世界的に活用が進むSWATモデルの水田優占域への適用を目的とした改良の現状について、話題提供を頂くとともに、情報交換を行い、こうしたモデルの活用について展望します。

参加費は無料です。

事前参加登録は終了しました。 当日、会場での参加登録も行いますので、未登録の方は受付にお知らせください。

開催日時: 2013年2月20日(水曜日) 10:00−16:50

開催場所: つくば農林ホール (農林水産技術会事務局筑波事務所 本館2F)
(茨城県つくば市観音台2−1−9)

主催: 独立行政法人 農業環境技術研究所

参集範囲: 国公立試験研究機関、 独立行政法人、 大学、 行政部局、 民間団体など

プログラム

10:00−10:10  挨拶

農業環境技術研究所 宮下 C貴

10:10−11:05  基調講演:流域環境負荷低減における物質動態モデルの役割と開発の現状

北海道大学 波多野隆介

11:05−11:45  琵琶湖流域を対象とした水物質循環モデルの構築と行政施策への活用

滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 佐藤 祐一

11:45−12:45  昼食

12:45−13:25  農薬の流域動態解明のための SWAT モデル

東京農工大学 渡邉 裕純

13:25−14:05  水田域での栄養塩類動態への適用をめざした SWAT モデルの改良

農業環境技術研究所 江口 定夫

14:05−14:45  水田地域の土地・水管理支援を目指した物質動態モデルの開発

総合地球環境学研究所 今川 智絵

14:45−15:00  休憩

15:00−15:40  流域レベルで地下水の硝酸汚染リスクを評価するモデル

農業環境技術研究所 板橋  直

15:40−16:20  流域環境負荷の現状と物質動態モデルへの期待

愛知県農業総合試験場 糟谷 真宏

16:20−16:50  総合討論

開催事務局・問合せ先
〒305-8604 茨城県つくば市観音台3-1-3
(独)農業環境技術研究所 物質循環研究領域長 井手 任
電話: 029-838-8322 ファックス: 029-838-8199
E-mail(開催事務局): tsuchimizu@niaes.affrc.go.jp

事前参加登録は終了しました。
当日、会場での参加登録も行いますので、未登録の方は受付にお知らせください。

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