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第33回土・水研究会
水稲におけるヒ素吸収抑制技術
(2016年2月25日)

国立研究開発法人農業環境技術研究所は、2016年2月25日(木曜日)、つくば農林ホール(つくば市観音台)において、第33回土・水研究会 「水稲におけるヒ素吸収抑制技術」 を開催します。

開催日時: 平成28年2月25日(木曜日) 10:30−16:30

開催場所: つくば農林ホール(農林水産技術会議事務局 筑波産学連携支援センター2階)
(茨城県つくば市観音台2−1−9)(交通案内

主催: 国立研究開発法人 農業環境技術研究所

後援: 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

参集範囲: 国公立試験研究機関、独立行政法人、大学、行政部局、民間団体等

参加: 参加無料
参加を希望される方は、事前参加登録 をお願いします。

開催趣旨

国際食品規格の策定を行っているコーデックス委員会は、平成26年7月、精米に含まれる無機ヒ素の最大基準値を 0.2 mg/kg と設定し、玄米についても無機ヒ素の最大基準値を継続審議しています。また、わが国の食品安全委員会は、平成25年12月に食品中ヒ素に関する評価結果を公表しました。食品を通じて摂取したヒ素による明らかな健康影響は認められず、ヒ素について食品からの摂取の現状に問題があるとは考えていないとの見解が示された一方で、関係する行政機関に、これまで行ってきた食品中のヒ素の汚染実態を把握するための調査、ヒ素のリスク低減方策に関する研究等を、さらに充実して取り組むように要請がなされました。無機ヒ素の摂取については米の寄与が大きいことから、農林水産省では、委託プロジェクト 「食品の安全性と動物衛生の向上のためのプロジェクト」 において、水稲におけるヒ素のリスクを低減する栽培管理技術の開発を実施しています。

そこで本研究会では、水稲のヒ素吸収抑制に関して、上記の委託プロジェクトで得られた最新の研究成果を紹介するとともに、わが国における食品中のヒ素に関する食品安全行政、ならびに無機ヒ素の分析の妥当性確認と摂取量推定、ヒ素摂取に伴う発がんリスクに関する話題提供をいただき、食品安全を図る上での水稲のヒ素低減の重要性を考えます。

プログラム(講演予定者と講演タイトル)

10:30−10:40 挨拶

(研)農業環境技術研究所 理事長 宮下 C貴

10:40−10:50 趣旨説明

 (研)農業環境技術研究所 川崎  晃

10:50−11:30 食品中のヒ素に関する安全規制

(一財)日本冷凍食品検査協会 常務理事 加地 文

11:30−12:10 食品のヒ素分析と摂取量推定

国立医薬品食品衛生研究所 片岡 洋平

12:10−13:10  昼食休憩

13:10−13:50 食事からのヒ素摂取に伴う発がんリスク

(研)国立がん研究センター 澤田 典絵

13:50−14:20 水稲のヒ素吸収抑制(1)水管理

(研)農業環境技術研究所 中村  乾

14:20−14:50 水稲のヒ素吸収抑制(2)吸収抑制資材の利用

(研)農業環境技術研究所 牧野 知之

14:50−15:10  休憩

15:10−15:40 水稲のヒ素吸収抑制(3)カドミウム低吸収品種の利用

(研)農業環境技術研究所 石川  覚

15:40−16:10 米のヒ素分析−形態別分析と簡易分析−

(研)農業環境技術研究所 馬場 浩司

16:10−16:30 全体質疑

事前参加登録:

参加ご希望の方は、参加者のお名前、連絡先(電話、FAX、メールアドレスなど)、ご職業を、メールまたはFAXで、下記までお知らせください。

電子メール(開催事務局): tsuchimizu@niaes.affrc.go.jp

FAX: 029-838-8199

※予定人数を超えたときは参加受付を終了いたしますので、あらかじめご了承ください。

開催事務局・問合せ先:
国立研究開発法人農業環境技術研究所 土壌環境研究領域 川崎 晃
〒305-8604 つくば市観音台3-1-3
TEL: 029-838-8311 FAX: 029-838-8199
E-mail(事務局): tsuchimizu@niaes.affrc.go.jp

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