新着情報

植物系放射性セシウム汚染物の焼却灰を除染する技術を実証

2013年11月29日 産業技術総合研究所
 (独)産業技術総合研究所は、樹木の幹や枝などの放射性セシウム汚染物を焼却し、生じた焼却灰からプルシアンブルーナノ粒子吸着剤により放射性セシウムを抽出・回収する技術について実証試験を行いました。
 その結果、焼却処理で汚染物の重量を50分の1~100分の1に低減させ、焼却灰中の放射性セシウムを水に抽出することによって、放射性セシウムの60~90 %を除去することに成功しました。抽出された放射性セシウムは、灰の約500~3,000分の1、焼却前の放射性セシウム汚染物の10,000分の1以下のプルシアンブルーナノ粒子吸着剤によって回収できます。
 この技術により、除染廃棄物用の中間貯蔵施設における容積を大きく節減できるとしています。