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福島第一原発から放出された放射性セシウム沈着量を大気シミュレーションで再現することに成功

2013年03月08日 国立環境研究所
 (独)国立環境研究所は、東京電力福島第一原子力発電所から放出された放射性セシウム(セシウム137)の陸地への沈着量を大気シミュレーションによって精度高く再現したことを公表しました。
 日本の陸上へのセシウム137の総沈着量のシミュレーション結果(2.2PBq)は実測値(2.4PBq)とよく一致しており、またシミュレーション結果は高沈着量地域(10kBq m-2以上)において57%の地点で実測値を1/2-2倍、96%の地点で実測値を1/10-10倍の範囲で再現したと報告されています。
 この大気シミュレーション結果は、引き続き陸域などでの放射性物質の環境動態を解明する研究に活用していくとしています。