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提言「東日本大震災に係る学術調査―課題と今後について―」が公表
- 2013年04月10日

- 日本学術会議のWebサイトにおいて、提言「東日本大震災に係る学術調査―課題と今後について―」が公表されました。
この提言は、日本学術会議 東日本大震災に係る学術調査検討委員会の審議結果をとりまとめたものです。
提言では、現時点で学術調査が不足している多くの事項の中で、農業関係では放射性セシウムを固定する粘土鉱物の含有量等、放射性物質の化学的動態や分析についての調査があげられています。
また、長期的に学術調査を行うべき事項として、農作物や畜産物の放射能汚染状況の継続的な調査、陸海生態系内での放射性物質の動態の調査、低汚染地域での農林水産業の維持のあり方についての検討が必要であるとしています。
そのほかに、各学会の東日本大震災に関して行った活動状況などがまとめられており、応用動物行動学会が警戒区域内で、ウシの採食行動と排泄行動を利用して放射性物質に汚染された畑と森を除染・再生させる方策を検討していること、及び日本作物学会が、放射性セシウムのイネへの移行や放射性物質に汚染された表層土壌の埋却に関する調査解析などについてWebサイトで公開していることなどが記載されています。