農業環境技術研究所お知らせ土壌・農作物の放射能汚染に関する情報ポータル

EURANOS Food Handbook の
簡略な紹介と目次

EURANOS Food Handbook とは

EURANOS Food Handbook ( Generic handbook for assisting in the management of contaminated food production systems in Europe following a radiological emergency, Version 2, July 2009 (リンク先URLが変更されました。2015年5月) [欧州におけるヨーロッパにおける放射能事故で汚染された食料生産システムの管理のための包括的な手引き書、核および放射能突発事故の管理と復興戦略のための欧州の提案] )は、2002−2006年に欧州委員会のもとで行われた研究プロジェクト(European approach to nuclear and radiological emergency management and rehabilitation strategies:EURANOS、原子力・放射線危機管理と再生戦略に対する欧州提案)において作成された。放射能事故で汚染された食料生産システムを管理するための包括的な手引き書であり、事前計画、対策、訓練の3部から構成される。

全部で58の管理手法のそれぞれについて、核種別の適用可能性、実施時期、実施にかかる有効性、各種の制約とコスト、被ばくの増大、廃棄物の発生と処理、副次的効果など、40数項目に上る特性の要点を記したデータシートを収録している(第3章)。これらの管理手法をどのように選択・結合し、復旧戦略を構築するかについて、必要な8つのステップを提示してその手引きを示している(第5章)。2つの実施例の解説も含む(第6章)。この手引書は、国・地方自治体、放射線防護・農業の専門家、農業・食料生産部門の代表者、さらに、小売業、消費者、廃棄物管理者などの関係する利害関係者の参加により作成され、また、これらの機関・団体を読者として書かれている(第1章)。意志決定へのガイドを提供すること、すべての利害関係者の間での建設的な対話を推進すること、などを目的としている。

EURANOS Food Handbook の目次(仮訳)