プレスリリース
平成18年9月21日
独立行政法人 農業環境技術研究所

農業環境技術研究所が豊橋技術科学大学と連携推進の協定を締結
農と工の連携による農業環境研究の新たな展開を目指して

独立行政法人農業環境技術研究所は、9月21日付けで豊橋技術科学大学と、相互の研究連携により科学技術・学術研究の発展に寄与することを目的とした 連携推進協定 [PDFファイル] を結びました。調印は、9月21日に(独)農業環境技術研究所 佐藤洋平 理事長と豊橋技術科学大学 西永 頌 学長が行いました。

「目的」

独立行政法人農業環境技術研究所は、日本で唯一の農業環境に関する研究所として、農業環境のリスクの評価とリスク管理技術の開発、自然循環機能の発揮に向けた農業生態系の構造と機能の解明、さらには農業生態系の機能の解明を支える基盤的研究などの研究を展開しています。一方、豊橋技術科学大学は、集積回路、バイオ、情報、制御、環境技術等の分野で研究蓄積を有する工学系大学ですが、こうした技術の蓄積と、日本有数の農業地帯である地元愛知県の農業を背景に、わが国における次世代型農業技術システム・エコ地域創出とそのための人材育成を目指して、「先端農業・バイオリサーチセンター」を設置します(10月1日)。今回の連携推進の協定では、バックグラウンドの異なる(独)農業環境技術研究所と豊橋技術科学大学(先端農業・バイオリサーチセンター)が協力して、農と工の連携による農業環境研究の新たな展開を目指します。

「内容」

農業環境技術研究所と豊橋技術科学大学は今までも、化学物質の動態モデルの開発に関する共同研究を推進していますが、本協定に基づき、研究者の交流や研究・技術情報の交換、共同研究を推進します。また、研究施設など研究資源の相互利用による有効活用を図ります。両機関は、農耕地の肥料窒素による地下水等の水域環境への影響評価、化学物質等で汚染した土壌の修復技術の開発、地理情報システムを用いた環境資源の評価手法の開発等の研究をそれぞれ独自に実施しており、これらの課題の中から、農と工の連携による共同研究を実施していく計画です。

なお、農業環境技術研究所は、これまでに、筑波大学、東京大学、東京農業大学等と、大学院の教育研究への協力に関する協定書を締結していますが、直接の共同研究を視野に入れた協定を結ぶのは、国内では、(財)農民教育協会鯉淵学園に続いて2件目です。

連携推進協定責任者
独立行政法人 農業環境技術研究所

理事長  佐藤 洋平

電話 029-838-8141

連携推進担当者
独立行政法人 農業環境技術研究所

研究統括主幹 宮下 清貴

電話 029-838-8143

広報担当者
独立行政法人 農業環境技術研究所 広報情報室 広報グループリーダー

福田 直美

305-8604 茨城県つくば市観音台3-1-3
電話 029-838-8191 FAX 029-838-8191
電子メール kouhou@niaes.affrc.go.jp

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