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自然界での窒素の循環 |
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| 植物が十分生育するには窒素やリンなどの栄養分を与えてあげる必要があります。しかしながら、肥料や堆肥などをやりすぎると、作物が窒素やリンを吸収しきれずに土の中にこれらの成分が残ります。土の中に残った窒素は、土の中で硝酸イオン(NO3-)の形へ変わります。硝酸性窒素は水に溶けて容易に土から流れ出ます。地下水や河川などに流れ込むと、周辺の環境、ひいては地球の環境にも悪影響を引き起こします。 乳児が、硝酸性窒素を多量に含む水を飲むと、ブルーベビー症候群と呼ばれる病気を発症することがあります。また河川や湖沼に窒素やリンが多量に流れ込むと、藻類などが繁茂する、いわゆる富栄養化現象が起こります。 そのため、飲料水、井戸水、そして河川などの水の硝酸濃度は高くならないよう努力することとされています(地下水中の硝酸性窒素の濃度は、平成11年の「地下水の水質汚濁に係る環境基準」の改正により環境基準項目に格上げされ、環境基準の達成・維持に努めることとされました)。 また、硝酸が生物・化学的変化を起こすと、温室効果ガスの一種である亜酸化窒素を発生します。 これからの取り組み |
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