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平成27年2月27日 |
独立行政法人 農業生物資源研究所 |
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平成26年度遺伝子組換えイネ(複合病害抵抗性イネ)の栽培管理及び交雑調査結果について
当所の研究推進に関しましては、平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
独立行政法人農業環境技術研究所 隔離ほ場の水田において、平成26年5月30日(金曜日)に移植(田植え)し、栽培を行ってきました遺伝子組換えイネ(複合病害抵抗性イネ)について、種子等の拡散防止措置、収穫以降の処理及び花粉飛散による交雑調査に関してお知らせします。また、本遺伝子組換えイネは、いもち病抵抗性検定のため、同隔離ほ場の畑ほ場において、第一作は5月30日(金曜日)に、第二作は8月29日(金曜日)及び9月9日(火曜日)に直播種(種まき)し、栽培を行いましたので、併せてお知らせします。
収穫物は、研究室において稲穂及び種子(籾)の状態で保管するとともに、今後実施予定の様々な試験に使用します。
また、第1種使用規程承認組換え作物栽培実験指針に基づき実施したモニタリング措置による交雑調査の結果、交雑粒は見つからなかったことをお知らせします。
記
◎種子等の拡散防止措置
- 水 田:防鳥網設置 平成26年 5月26日(月曜日)
防鳥網撤去 平成26年11月18日(火曜日)
- 畑ほ場:防鳥網設置 平成26年 5月14日(水曜日)
防鳥網撤去 平成26年11月18日(火曜日)
◎収穫以降の処理(水田)
- 収穫(稲刈り) 平成26年10月1日(水曜日)〜2日(木曜日)
- 収穫作業は、系統別に植えられた株ごとに刈り取り、穂数と地上部重量の計測を行いました。その後、隔離ほ場内実験棟において自然乾燥させました。
- 収穫物(稲穂・種子)は、密閉容器に入れ研究室に移動し、法令に定める方法で保管しています。なお、畑ほ場へ播種をした遺伝子組換えイネについては、開花前に鋤込んだため、収穫物はありません。(鋤込み日:第一作8月4日(月曜日)、第二作11月18日(火曜日))
- 残渣処理 平成27年2月3日(火曜日)
- 試験・調査等を終えたイネの残渣(ワラ等)は、隔離ほ場内で乾燥後に焼却しました。
- 越冬試験終了後、残渣(ワラ・切り株・ヒコバエ等)及び地下部を隔離ほ場水田内に鋤込み処理しました。
◎花粉飛散による交雑調査(水田)
- 調査方法(モニタリング用指標作物配置期間:平成26年7月24日(木曜日)〜9月30日(火曜日))
- 隔離ほ場を囲むように、敷地境界6箇所に開花期が重複する指標作物「モチミノリ」を植えたポットを設置しました。なお、畑ほ場へ播種した遺伝子組換えイネについては、開花前に鋤込んだため、花粉の飛散はありませんでした。
- 調査結果
- 指標作物から収穫した種子12,595粒を調査した結果、キセニア現象を生じていたものは0粒で、交雑は認められませんでした。
なお、本調査の過程で、調査地点6箇所のうち1箇所については、ポットに播種した指標作物の種子の中に、調査に用いる種子として不適切な種子が混入していたことが判明したため、調査結果には含めていません。しかし、これ以外の5箇所でも隔離ほ場を十分に取り囲んでおり、また、1万粒以上調査できたことから、調査結果の信頼性は確保されていると考えています。今後、指標作物に用いる種子については、事前に適切な種子か確認を行った上で播種することといたします
問い合わせ先など
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