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平成26年12月12日 |
独立行政法人 農業生物資源研究所 |
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平成26年度遺伝子組換えイネ(スギ花粉症治療イネ)の栽培管理及び交雑調査結果について
当所の研究推進に関しましては、平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
独立行政法人農業生物資源研究所 隔離ほ場において、平成26年6月25日(水曜日)に移植(田植え)し栽培を行ってきました遺伝子組換えイネ(スギ花粉症治療イネ:OsCr11)について、種子等の拡散防止措置、収穫以降の処理及び花粉飛散による交雑調査についてお知らせします。
収穫物は、実験室等において籾の状態で保管するとともに、医薬品開発の一環である加工プロセスの開発や、有効性・安全性を評価する動物試験等の材料として使用します。
また、第1種使用規程承認組換え作物栽培実験指針に基づき実施したモニタリング措置による交雑調査の結果、交雑粒は見つからなかったことをお知らせします。
記
◎種子等の拡散防止措置
◎収穫以降の処理
- 収穫(稲刈り)及び脱穀 平成26年10月8日(水曜日)
- 稲刈り後防鳥網が設置された隔離ほ場水田内で脱穀作業を行い、乾燥機により乾燥しました。また、残渣(ワラ等)は、隔離ほ場水田内で裁断しました。
- 収穫量 スギ花粉症治療イネ 968.0kg(粗籾)
- 収穫物は、乾燥完了後に他の種子と区別して、実験室及び隔離ほ場内作業棟の鍵付き保冷庫にて保管しています。
- 残渣処理 平成26年11月19日(水曜日)
- 脱穀時に隔離ほ場水田内で裁断した残渣(ワラ等)及び地下部は、不活化処理のため隔離ほ場水田内に鋤込み処理しました。また、隔離ほ場水田での全ての試験・作業が終了したので、防鳥網を撤去しました。
◎花粉飛散による交雑調査
- 調査方法(モニタリング用指標作物配置期間:平成26年8月16日(土曜日)〜9月3日(水曜日))
- 隔離ほ場を囲むように敷地境界6箇所に開花期が重複する指標作物「関東糯236号」を植えたポットを設置しました。
- 調査結果
- 指標作物から収穫した種子13,071粒を調査した結果、キセニア現象を生じていたものは0粒で、交雑は認められませんでした。
問い合わせ先など
(独)農業生物資源研究所 理事長 | 廣近 洋彦 |
栽培実験責任者:(独)農業生物資源研究所 |
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遺伝子組換え研究センター長 |
野 誠 |
広報担当者:(独)農業生物資源研究所 広報室長 | 谷合 幹代子(たにあい きよこ) |
電話:029-838-8469 E-mail:nias-koho@nias.affrc.go.jp |
ホームページのアドレス:http://www.naro.affrc.go.jp/archive/nias/ |
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