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農作物等に対する依頼照射
◎ ガンマールームにおける依頼照射の一時中断のお知らせ (10月2日掲載)
農業生物資源研究所放射線育種場の依頼照射は、依頼照射規程 [PDF]に基づいてガンマ線照射により農作物等植物の突然変異誘発による形質改変を希望する場合に年間を通して誰でも照射の依頼を申し込むことができます。また種々の植物へのガンマ線照射についての相談も行っています。
農作物等にガンマ線照射を希望される方は、依頼照射規程と下記の事項を熟読の上、照射依頼の手続きを行ってください。
- 依頼照射の概説
- 照射試料(照射可能なもの):
農作物、林木、花卉、菌茸類等の多様な形態の植物全般の照射依頼に応じます。
- 照射条件:
- 照射の方法:
照射試料へのガンマ線の照射は次のいずれかの1方法か、両方の方法も可能です。
- 急照射(室内照射):
照射室(ガンマールーム)で生育中の植物体、種子、培養体、花粉、胞子、穂木等に 短時間に高い線量率(Gy/h)で照射をします。照射時間は、原則として20時間で行います。
- 緩照射(圃場照射):
野外照射用圃場(ガンマーフィールド)で栽培しながら生育中の植物体に長期間(月・年単位で)、低い線量率で平日8時間(正午から20時まで)の照射を連続して行います。
- 照射線量:
依頼者に希望する照射線量(Gy)を指定していただきます。指定できない場合は、依頼者と相談や事前の打合せをして検討の上、放射線育種場で決定致します。なお、適正な照射線量が判明しているもの以外は、3段階(弱・中・強)の線量による照射を推奨しています。
- 照射試料の数量:
希望する突然変異体を得るためには、試料はできるだけ多数照射することが望まれます。室内照射では依頼照射規程の単位重量当たりの範囲内で、できるだけ同一の試数準備してください。なお、照射する試料は1照射件数毎に封入して照射線量(Gy)を明記してください。さらに、生体試料は試料の損傷などを防止するために照射線量毎に包装願います。
- 依頼照射の手続き
依頼照射は下記のような手順で行われます。申請の受付から照射までに最短でも2週間ほど必要としますので、依頼者は希望する照射時期に間に合うように、お早めに照射依頼の申請手続き(照射依頼書の提出)をしてください。なお、照射依頼書提出時に一緒に照射試料は提出しないで、こちらの指定した日に提出してください。
照射依頼の申請 → 応諾と照射料請求の通知 → 照射料納入と照射試料の提出(持参か送付) → 照射 → 照射済通知と照射試料の返却(引き取りか返送) → 照射結果の報告書提出
表1.申請書類と照射料
| 依頼者の区分 | 国の機関 独立行政法人 指定試験事業 | 国以外の公共機関 民間 |
| 申請手続き | 照射依頼書(1通)の提供 |
| 照射料 | 圃場(ガンマー フィールド) | 無料 | 1m2当たり1年間 12,100円 |
室内(ガンマー ルーム) | 無料 | 単位重量当たり* 5,800円 |
| *食用作物 15kg、非食用作物球根類 8kg、大粒種子 2kg、小粒種子 0.5kg、穂木・差苗・鉢植え物 8kg、培養体 2kg |
- 照射後の結果報告等
依頼者は、必ず、照射結果(照射効果に関する報告書)の提出と提出後に変異体が確認された時および品種登録予定の場合には放射線育種場長に報告してください。
注意事項
- 振り込み手数料、照射試料の送付および返送に要する経費は依頼者の負担となります。
- 照射した試料を宅配便・ゆうパックで返送希望の場合には「着払い」扱いになりますので、返送先を記入した着払い専用の送り状(依頼伝票)を照射試料に同梱するか、運送業者の希望が有れば明記願います。
- 照射した試料を封筒で郵送希望する場合には、郵便切手を貼付した返信用封筒に宛先を記入して照射試料と一緒に送付してください。
提出書類 (マウスのボタンを右クリックして、ダウンロードして下さい。)
照射依頼書(別紙様式第1) [一太郎形式 / MS-WORD形式 / PDF形式]
照射効果に関する報告書 (別紙様式第3) [一太郎形式 / [MS-WORD形式] / PDF形式]
*** 提出・問い合せ先 ***
〒319-2293
茨城県常陸大宮市上村田2425
独立行政法人農業生物資源研究所放射線育種場
電話:0295-52-1138/ファクス:0295-53-1075
電子メール:iray@nias.affrc.go.jp
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