生物研ニュースNo.46
トップページ>刊行物>生物研ニュース>46号

« 前の記事   次の記事 »
受賞・表彰
ネムリユスリカの幼虫

 『ネムリユスリカ』という虫をご存知でしょうか? ネムリユスリカの幼中は、体がほぼ完全に乾いてしまっても死なないで、水に戻すと蘇生するという、驚異の乾燥耐性を持っています。この不思議な虫を対象とする研究者の受賞について、3題ご紹介します。

《ネムリユスリカ関連-1》
平成23年度 低温生物工学会「奨励賞」
黄川田 写真
受賞式にて
受賞タイトル:
 ネムリユスリカにおけるアンヒドロビオシス誘導機構の分子基盤の解明
受賞者:黄川田 隆洋 主任研究員
    (遺伝子組換え研究センター 昆虫機能研究開発ユニット)
受賞日:平成24年6月1日

 平成12年にたった3人で始まったネムリユスリカの研究が、多くの方々の力添えで、本年度中にドラフトゲノム(遺伝子全体のほぼ完全な配列)が解明できる所まできました。本受賞は、これまで我々が取り組んできた一連のネムリユスリカ研究を低温生物工学会が評価したものです。これからも「カラカラに干からびても死なない」という不思議な生命現象を解き明かすため、尽力していきたいと思います。本研究は、生物研の上級研究員 奥田隆さんと研究員 故渡邉匡彦さん、東工大の櫻井実教授をはじめ、我々の研究室に在籍した研究員、ポスドク、学生及びテクニシャンの方々のご助力があったおかげで遂行できました。本当に有り難うございます。

[黄川田 隆洋]

他のネムリユスリカ関連の受賞:
低温生物工学会年会「ベストプレゼンテーション賞」
第7回トランスポーター研究会「優秀発表賞」

» 46号目次へ


ページトップへ戻る