私の名前はSoo-Dong Wooです。STAフェローとして遺伝育種部細胞工学研究室に今年の4月から来ております。私は蚕糸・昆虫農業技術研究所にこれまで2回来ましたが,期間は非常に短く,日本については十分に知ることができませんでした。今回は長期STAフェローとして来日しておりますので,私は日本の文化,言葉などをもっと知りたいと思っています。簡単に自己紹介します。私はソウル大学校の農業生命科学大学の天然繊維学科(旧蚕糸学科)を1991年に卒業しました。1991年から1995年までソウル大学校の昆虫病理&遺伝子工学研究室で研究し,バキュロウイルス発現系(BEVS)に関する研究で農学博士の学位を修得しました。学位の修得後,ソウル大学の農業生物新素材研究センターで1996年から1998年までポスドクとして研究に従事しました。
私はBEVSによるエクダイソンレセプター(EcR)の発現,EcRのco-repressorやco-activatorとの相互関係,そしてEcR複合体の相互作用に関する研究を行い,細胞における遺伝子発現制御の研究に貢献したいと思っています。
蚕糸・昆虫農業技術研究所はさまざまな視野から研究を実施し,多くの優れた業績を挙げてきました。私はここでより多くのことを学び,優れた成果を達成したいと望んでいます。また,私は韓国から近くて遠い国である日本について出来る限り多くのことを知りたいです。
最後にSTAフェローとして来日出来ましたことに対し,関係者にお礼を述べます。
私は絵はがきでもよく知られているアカプルコ,マリアッチとテキーラの国メキシコから来ました。サン・ルイス・ポトシ州のカルデーナス村生まれ,そこで高校まで過ごし,その後サン・ルイス・ポトシの自治大学の農学部を卒業しました。現在,原蚕種製造研究室の研修生です。
養蚕の仕事を始めたのは,1994年,当時JICAの専門家であった渡辺氏のもとで初歩から学び,知識も増えました。日本で育蚕,蚕種製造についてより深く学べる機会があると言われた時,すぐに承諾しました。と言うのは,この仕事は私の州にある国立養蚕研究所で実施されているプロジェクトだからです。
私の研究所は,桑栽培,育蚕,蚕種製造,製糸の三部門に分かれていて,現在,鷲田専門家に指導を受けております。帰国したら,蚕種の取り扱い,育蚕について経験し,学んだ事を応用し実現できることを期待しています。
私の住んでいる所は,サボテンの実(トゥナ)の町として知られています。また温泉もあり保養地でもあります。ウァステッカ地区のように植生豊かな野生地も残っています。
家族は二人の子供,妻と私の四人です。家族からこんなに離れて暮らすのは初めてで,とても寂しいですが,今はがまんの子です。ここで学べる全ての知識を,経験ある人たちから吸収し,将来に役立てたいと思っています。