第6回昆虫機能研究会は,10月26日(月) 9:15〜16:30,第3回NISES/COE国際シンポジウムに先立って,蚕糸・昆虫農業技術研究所を会場に開催された。
参加者は,国立試験研究機関23名,大学20名,公立試験研究機関32名,民間47名,所内84名,総計206名の多きを数えた。昨年に比べて約40名の増加である。特に,大学,民間関係者の参加が増え,昆虫機能研究への関心の高さがうかがわれた。
全体会議では,1)農林水産省における平成11年度新規プロジェクト候補課題を中心にして国研における「昆虫機能利用研究をめぐる情勢」,2)「昆虫機能・素材の高度利用技術の開発事業」を中心に,民間における昆虫機能利用研究が概説された。
特別講演では,三重大学松浦誠教授に,「花粉媒介昆虫利用の現状と問題点」のテーマでお話しいただき,2つに分かれた分科会では,「ゲノム解析」,「遺伝子解析・バイオテクノロジー」,「生理機能」,「機能利用」,「昆虫管理」の各サブテーマのもとで16の研究発表がなされた。
なお,この研究会の講演内容についても,後日蚕糸・昆虫農業技術研究所研究資料に収録,刊行されることになっている。