蚕糸昆虫研ニュース No.41(1998.12)

<情報コーナー>
 
第3回NISES/COE国際シンポジウム開催される
 

 蚕糸・昆虫農業技術研究所が主催する標記シンポジウムは,平成10年10月27日(火) 9:30〜17:00,つくば市竹園の科学技術庁研究交流センターを会場に開催された。

 3月に急逝した前田進博士のメモリアル・シンポジウムとして,「昆虫ウイルスを利用した遺伝子発現系の基礎と応用」のテーマで7名の関連分野の先端的研究者から話題提供をいただいた。

 参加者は外国人19名を含む132名と,盛会であった。また,シンポジウム後の懇親会にも50名を越える参加があった。まず,木村所長の挨拶で始まり,続いて,このシンポジウムのオーガナイザーである今西COEサブリーダーの発意で,全員による前田博士追悼の黙祷が捧げられた。続いて,講演発表に移り,午前の部に3,午後の部に4の話題提供がなされた(講演者,講演題目については蚕糸昆虫研ニュース前号を参照のこと)。
最後に,COE総括責任者である井上昆虫機能研究官による,故前田博士のプロフィル及びバキュロウイルス発現ベクターを利用した有用物質大量生産システムの開発研究の進捗状況の紹介があり,追悼シンポジウムの幕が閉じられた。

 各講演とも活発な討議が交わされ,当該分野に対する関心の高さとCOE研究の順調な進捗を感じさせられるものであった。なお,シンポジウムの概要については,後日,蚕糸・昆虫農業技術研究所研究資料に収録されることになっている。

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