平成10年12月9日、COE育成委員会の委員長ら3名と科学技術庁調整課長、研究振興課長ら関係者6名が来所され、研究の展開状況を2時間視察されました。この現地視察は3年目にあたるCOE育成事業に対する科学技術庁COE育成委員会による中間評価に先だって行われたものです。視察にはサブリーダーを中心に対応しましたが総務部や企画連絡室の協力を得て円滑に実施することができ、プレゼンテーションの評価に加えて、私達が一体となって推進している状況を十分知っていただくことができました。
まず、総括責任者によってCOE育成事業の全体説明が行われました。その後、抗菌タンパク質研究の最前線を研究室で紹介しましたが、鋭い質問があいつぎ、廊下に展示されていた研究紹介パネルを用いての補足説明がなされました。
人に役立つ有用物質をカイコで大量生産する昆虫工場では、完成したばかりの自動飼育装置2号機を紹介しました。決して逃げることのないカイコの特徴が理解されました。
絹タンパク質の化学修飾による機能改変と創傷被覆材や抗血液凝固材など医用材料の開発研究では、サンプルを手にとって感触を楽しんでいただきました。
この現地視察を経て、世界に先駆けて昆虫機能利用研究に取り組んでいる当研究所のCOE育成事業は、12月22日のCOE育成委員会で高い評価を受けました。