平成11年3月9日(火)9:30〜17:00、蚕糸昆虫研中会議室で開催された。参加者は技会研究管理官、農産園芸局畑作振興課課長補佐をはじめ所内外関係者37名であった。
本会議では、技会事務局から所管事項の報告、生産技術研究官から蚕糸・昆虫機能研究を巡る情勢の報告、当面の重要問題の検討を経て、総合討議を行った。主な意見は以下のようである。(1)蚕糸業が低迷する中で地域ブランド化に対する各県からの要望が極めて強い。(2)昆虫機能分野での成果はかなり出てきたが、出口が問題となっている。企業等を巻き込んで研究開発を進めることが重要である。
推進部会では、本会議の報告を受け、当面の重要研究課題の報告、重要検討事項「絹タンパク質利用技術研究の展開方向−昆虫利用産業の振興をめざして−」等について検討した。
評価・情報部会では、平成10年度蚕糸・昆虫機能関係主要研究成果22件について、成果の取扱いと評価・分類を行い、全課題を当調整区分の主要研究成果として承認した。「最新技術情報シリーズ」の候補としては、「カイコ卵への外来遺伝子
の微量注射による形質転換体(トランスジェニックカイコ)の作出法」など5課題を選定した。また、平成7年度主要成果23課題について利活用状況を検討した。