蚕糸昆虫研ニュース No.44(1999.9)

<情報コーナー:外国からの招へい等研究者の紹介>
  
ど  う  ぞ  宜  し  く
 
 大学時代に教科書、雑誌、先生の講演を通じて日本の沢山の蚕糸研究分野の研究者の名前を知りました。今年4月、STAフェローとして蚕糸昆虫研究者の最も集中している蚕糸・昆虫農業技術研究所に来られて、夢にもみる様で、大変嬉しくまた光栄に思っております。

 今までは私は宇都宮大学でカイコの翅原基の発達とチューブリン、アンジオテンシン転換酵素遺伝子の発現についての研究をやりました。蚕昆研の遺伝子工学研究室に入ってからチューブリン及び第一白卵と関係のあるキン酸化酵素遺伝子の構造解析を行っています。皆さまのご協力が得られて、研究はほぼ順調に進んでいます。これからは形質転換カイコを作成して有用物質の生産をやるつもりです。

 私にとって研究所での生活は初めてで、ここの方々の勤勉、厳密さなどは私に強い印象を与えてくれました。そして、すばらしい施設、先端の装置、高度の専門知識を持っている先生先輩達、親切なスタッフなどは私に優れた研究環境を提供して下さっています。最後にこの場を借りて、いろいろお世話になった方々に深く感謝の意を表すと同時に今後の一層の御指導、御協力をお願い致します。どうぞ宜しく。
 

                      (全 国興 STAフェロー)
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