昆虫の生理・生態の理解と害虫管理への応用

昆虫は、海洋を除くあらゆる環境に適応して生息し、名前がついているものだけでも80万種を超える、動物の中では最も繁栄しているグループです。このように高い適応力と旺盛な繁殖力を持つため、農作物に多大な被害を与える害虫も少なくありません。そこで、昆虫科学研究領域では、昆虫特有のホルモンやフェロモンの働きや、害虫と天敵生物の相互作用、害虫と植物・微生物の相互作用などを解明するとともに、その成果を活用して、害虫種に特異性の高い制御剤の開発、土着天敵や耐虫性作物の利用など、環境保全型農業を推進するための総合的な害虫管理の新たな基盤技術開発を進めます。

野田領域長

領域長:
野田 隆志(のだ たかし) (Ph. D.)
E-mail: nodat@affrc.go.jp