昆虫科学研究領域

昆虫相互作用研究ユニット


害虫や天敵の行動を制御する仕組みの解明

 農業生態系では、多くの害虫や天敵、およびただの虫が、食う食われるの関係、餌や生息場所などの資源をめぐる競争、あるいは子孫を残すための配偶者探索など、さまざまな相互作用を通じて生存しています。これらは昆虫が生きていくために必要不可欠な相互作用ですが、逆にこれらの関係を利用することで農業害虫を防除することも可能になります。
 昆虫相互作用研究ユニットでは、昆虫の行動や種間相互作用について、情報化学物質や行動制御物質などを手がかりとして解析を行うとともに、種や個体の系統解析に必要な遺伝子マーカーの開発を進め、それらの結果を農業害虫の新たな防除法の開発に利用するための基礎研究を行っています。

  • Photo
    性フェロモントラップに誘引されるケブカアカチャコガネ
  • Photo
    ミナミキイロアザミウマを捕食するナミヒメハナカメムシ

ページトップへ戻る