植物の様々な営みの理解と技術開発への活用

農作物は人類の栄養源であり、またエネルギー資源としても大変重要です。世界的な人口の増加や地球環境変動による栽培環境の変化が、深刻な食料不足をもたらすのではないかと懸念される中、低炭素社会の実現とともに自給率の向上が求められています。これに応えるためには、植物の営みをよりよく理解することが欠かせません。植物科学研究領域では、植物が無機物から食糧やエネルギー資源を作る仕組みや、様々な生育環境の変化に応答し生長する仕組み、また病原体や共生菌などの微生物と植物が相互作用する仕組みを解き明かします。そして、植物の能力を最大限に利用し、高品質でより安全な農作物を環境に配慮しつつ生産する、新たな技術の開発に取り組みます。

飯領域長

領域長:
飯 哲夫(めし てつお)
(Ph. D.)
E-mail: tmeshi@affrc.go.jp