植物科学研究領域

植物生産生理機能研究ユニット


植物が炭素代謝・窒素代謝を行い物質生産を行う仕組みと
光などの外部環境に応答する仕組みの解析

 植物は、光合成で大気中の二酸化炭素を固定し、土壌から吸収した窒素を使って、私たちが利用する食糧やエネルギー資源をつくりだします。植物はまた、さまざまな環境要因の変動に応じて、自らを外部環境に適応させます。植物生産生理機能研究ユニットでは、植物の生産性と環境適応性の改良を目指し研究を行っています。
 光合成による炭素同化と無機窒素の同化は植物の生産性を決める二大要因で、どちらが抑えられても生産性は大きく低下します。これらの基本的な代謝のバランスや代謝物の流れがどのように制御されているのか、光合成でできた炭水化物がどうやって穀粒に蓄積するのかを解析しています。
 光合成の場である葉緑体の発達には光が必要です。また、葉の厚さ、器官の分化、開花時期等の生長プログラムは、光や温度、日長といった環境要因に支配されています。光を介した葉緑体の発達や器官分化のしくみ、開花のタイミングを認知するしくみを解析しています。

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