知的財産
生物研イチオシ特許
生物研(国立研究開発法人農業生物資源研究所)は、農業分野の生命科学の研究開発を進め、農業技術の発達や新たな生物産業の創出を目指して2001年4月1日に農林水産省所管の独立行政法人として設立された我が国最大の農業分野の基礎生命科学研究所です。生物研は、公的研究機関として、得られた研究成果を幅広く社会に活用して頂き、産業と科学技術の発展に寄与する責務があります。
このページでは、生物研保有特許の中から厳選した農業、医薬・バイオ分野の発明に係わる"生物研イチオシ特許"が掲載されておりますが、詳細な特許情報及びその他の生物研保有特許に関する情報については、以下のURL及び独立行政法人工業所有権情報・研修館の特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)から入手することができます。なお、生物研保有特許の中で他者との共有特許については、場合によっては、実施許諾について他の共有者の同意が得られないこともありますので、ご了承下さい。また、生物研単独の未公開特許出願については、秘密保持契約を締結の上、可能な範囲で開示する予定です。
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生物研イチオシ特許一覧
2015年11月
イチオシ特許ベスト10
No.1 スギ花粉症治療米 | |
【生物研整理番号】 独305、独外129 | |
【適用技術・製品】 スギ花粉症治療米 | |
【発明の名称】 | スギ花粉の免疫原性を有するタンパク質、頭蓋タンパク質をコードするポリヌクレオチド及びこれらの用途 |
【特許出願公開番号/特許番号】 WO2011/052697 | |
【単願/共願】 共願(生物研、日本製紙(株)) | |
【従来技術との差別化ポイント】 | |
スギ花粉をコードする遺伝子をイネにおいて発現することにより、花粉症を治療する形質を持つ米(花粉症治療米)を開発。脱感作の手法において食する米を用いて、スギ花粉アレルゲン(Cryj1及びCryj2)の全てのT細胞エピトープを含み且つ抗原特異的IgEと結合性の低い改変抗原を用いた点(目的:アナフィラキシーショック等の副作用の抑制と広範囲のスギ花粉症への適用)が画期的(簡便且つ安全な第2世代抗原特異的免疫療法)。PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)と相談しながら実験動物(モデルマウス、自然発症スギ花粉症ニホンザル等)を用いた非臨床試験を実施。現在、大学病院での臨床研究を計画し、共同開発先(製薬企業等)を探索中 | |
【関連特許】 | |
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No.2 穂発芽耐性イネ及びコムギ NEW!! | |
【生物研整理番号】 独369 | |
【適用技術・製品】 穂発芽耐性を有するイネ及びコムギ | |
【発明の名称】 | A遺伝子の発現又は活性が抑制されたイネ又はコムギ |
【特許出願公開番号/特許番号】 出願中(2016年3月頃公開予定) | |
【従来技術との差別化ポイント】 | |
大規模集団による連鎖解析により、穂発芽耐性に関わるイネ及びコムギのA遺伝子を同定し、当該A遺伝子の発現が種子による吸水直後に開始されることを見出した。内在性A遺伝子の発現又は活性を制御することにより、イネ及びコムギの穂発芽耐性を制御できるため、高い穂発芽耐性を有する利用価値の高いイネ及びコムギの品種を育成することができる。 | |
No.3 ポティウイルス抵抗性品種 NEW!! | |
【生物研整理番号】 独389 | |
【適用技術・製品】 ポティウイルス抵抗性品種 | |
【発明の名称】 | ポティウイルス抵抗性を有するポリヌクレオチド、タンパク質およびそれらの用途 |
【特許出願公開番号/特許番号】 出願中(2016年9月頃公開予定) | |
【従来技術との差別化ポイント】 | |
ポティウイルス属は、200近くの種を含み、世界中の多様な農作物に甚大な被害を与えている。ポティワイルス属ウイルスの一つであるダイズモザイクワイルス(SMV)はアブラムシによって媒介されるウイルスであり、ダイズにおけるSMV被害軽減のため、Rsv1、Rsv3またはRsv4などのSMV抵抗'性遺伝子座を持つ抵抗性品種が育成されてきたが、Rsv4遺伝子座の責任遺伝子(Rsv4遺伝子)の単離は報告されていなかった。しかし、本発明により、ポティウイルス抵抗性を有するRsv4遺伝子の遺伝情報が初めて解明され、植物にポティウイルス抵抗性を付与できるタンパク質、該タンパク質をコードするポリヌクレオチド、該ポリヌクレオチドを有するベクター及び形質転換体、ポティウイルス抵抗性が付与された形質転換植物の作製方法、ポティウイルス抵抗性検出用プライマーセット、ポティウイルス抵抗性検出用キット、ポティウイルス抵抗性の判定方法等が開発され、ポティウイルス抵抗性品種を育成することができる。 | |
No.4 高脂血症モデルブタ | |
【生物研整理番号】 独338 | |
【適用技術・製品】 高脂血症モデルブタ | |
【発明の名称】 | 高脂血症モデルブタ |
【特許出願公開番号/特許番号】 特開2013-118859 | |
【単願/共願】 共願(生物研、プライムテック社) | |
【従来技術との差別化ポイント】 | |
本発明によれば、LDLR遺伝子ノックアウトブタ及びその子孫を提供することができ、高脂血症モデルブタとして使用することができる。また、かかるLDLR遺伝子ノックアウトブタを用いた高脂血症治療薬や予防薬のスクリーニング方法を提供することもできる。 | |
No.5 子牛のグルーミング装置 | |
【生物研整理番号】 独375、独外165 | |
【適用技術・製品】 子牛のグルーミング装置、子牛の飼育管理 | |
【発明の名称】 | 子牛の疑似グルーミング装置及び飼育管理方法 |
【特許出願公開番号/特許番号】 WO 2015/115328 | |
【単願/共願】 単願 | |
【従来技術との差別化ポイント】 | |
家畜動物の成体用回転ブラシ装置(洗浄化や薬液塗布)は知られているが、子牛の発育に対するグルーミング効果を目的とする回転ブラシ装置はなかった。子牛が本発明の回転ブラシに接するか近づくことにより、回転ブラシが回転し、疑似的なグルーミング(母親が子牛を祇める行動の代行)を受けることが可能となり、生後間もない時期に母親のケアがない状態におかれることによる子牛の成長や行動発達へのマイナス要因を低減させることができる。また、回転ブラシの回転時間及び回転数を計測し、子牛の飼育状態・健康状態を監視することができる。 | |
No.6 深根性制御遺伝子 | |
TBS「夢の扉」『1か月水を与えなくても育つコメ!』にて放映(2014年4月27日(日曜日)) | |
【生物研整理番号】 独299、独外130 | |
【適用技術・製品】 植物形質転換技術(耐乾性、耐湿性)、植物の品種開発 | |
【発明の名称】 | 植物の深根性を制御する遺伝子Dro1とその利用 |
【特許出願公開番号/特許番号】 WO2011/078308(特許第5791049号) | |
【単願/共願】 単願 | |
【従来技術との差別化ポイント】 | |
植物の深根性を制御する遺伝子、該遺伝子が導入された形質転換植物体、並びに該遺伝子を利用した植物の深根性を制御する方法。深根性を制御する新規遺伝子Dro1により、植物の根の形態を制御することで、耐乾性及び耐湿性を付与。 | |
【発表文献】 | Uga, Y. et al., "Control of root system architecture by DEEPER ROOTING 1 increases rice yield under drought conditions", Nature Genetics, published online 4 August 2013 |
No.7 効率的遺伝子組換え技術 | |
【生物研整理番号】 独378、独外164 | |
【適用技術・製品】 植物の品種開発 | |
【発明の名称】 | 標的DNAに変異が導入された植物細胞、及びその製造方法 |
【特許出願公開番号/特許番号】 WO2015/125862 | |
【単願/共願】 単願 | |
【従来技術との差別化ポイント】 | |
植物細胞において、相同組換えによりゲノムDNA内に挿入された不要な配列を、piggyBacトランスポゾンごと痕跡を残さずに除去できる。その除去効率は90%以上と顕著に高く、さらにpiggyBacトランスポゼースにより切り出されたpiggyBacトランスポゾンがゲノムDNAに再挿入される率は1%と極めて低い。したがって、植物細胞において、標的DNAのみならず、該DNA以外の領域にもマーカー遺伝子等の不要な配列を残すことなく、必要な変異のみを標的DNAに導入することが可能となる。 | |
【関連特許】 | |
特開2011-15678(独287、単願)(発明の名称: 遺伝的に改変された細胞を製造する方法) | |
No.8 抗体 | |
【生物研整理番号】 独318 | |
【適用技術・製品】 抗体(抗体医薬、研究ツール等) | |
【発明の名称】 | 一本鎖抗体の製造方法 |
【特許出願公開番号/特許番号】 特許第5812256号 | |
【単願/共願】 単願 | |
【従来技術との差別化ポイント】 | |
活性を保持した一本鎖抗体の簡便な製造方法。一本鎖抗体(scFV)産生遺伝子組み換えカイコを作出し、scFVとフィブロインタンパク質の融合タンパク質を絹糸に発現。得られた絹糸を精錬せずに溶解と再構成処理(透析等)を行うことにより、親抗体(モノクローナル抗体)と同程度の結合特異性を保持した一本鎖抗体を製造。 | |
【関連特許】 | |
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No.9 雌蚕致死カイコ NEW!! | |
【生物研整理番号】 独394 | |
【適用技術・製品】 雌蚕致死カイコ | |
【発明の名称】 | 雌蚕致死カイコ系統 |
【特許出願公開番号/特許番号】 出願中(2016年5月頃公開予定) | |
【従来技術との差別化ポイント】 | |
本発明の変異型A遺伝子をチョウ目昆虫の宿主細胞内に導入し、その発現を制御することによって宿主のメス致死性を制御し、飼育個体を任意にオス個体にすることに成功した。本発明の雌蚕致死カイコ系統によれば、当該系統から雌蚕致死カイコを容易に得ることが可能な系統を、遺伝的バックグラウンドを乱すこと無く、容易に維持又は管理することができる。また、本発明の雌蚕致死雄不妊カイコ系統によれば、自然界のクワコ個体との交雑を抑止できることから遺伝子組換えカイコの子孫の環境中への拡散を防止し、有用な系統への遺伝的なコンタミを防ぐことができる。 | |
No.10 細胞内小器官の形質転換 | |
【生物研整理番号】 独327、独外146 | |
【適用技術・製品】 細胞内小器官の形質転換植物 | |
【発明の名称】 | 植物の形質転換体、植物の形質転換方法、並びに該方法に用いられるベクター |
【特許出願公開番号/特許番号】 WO2013/077420 | |
【単願/共願】 単願 | |
【従来技術との差別化ポイント】 | |
細胞内小器官(プラスチド、ミトコンドリア等)の機能阻害因子、回復因子等を利用し、細胞内小器官の殆どが形質転換されているホモプラズミック性の高い植物体を効率的に作出。バイオマス、機能性食材、医薬品材料等の物質生産に幅広く活用。 | |
その他イチオシ特許
<農業分野> | |||||||||
No.11NEW!! | |||||||||
【生物研整理番号】 独396 | |||||||||
【適用技術・製品】 葯特異的にプロモーター活性を有するDNA | |||||||||
【発明の名称】 | 葯特異的にプロモーター活性を有するDNA、及びその利用 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 出願中(2016年9月頃公開予定) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
本発明により、高い雄性不稔化率を有し、また、開花特性に優れ、効率的に他殖させることが可能な植物体を得ることができる、葯特異的にプロモーター活性を有するDNA、該DNAを含むベクター、該ベクターを含む形質転換植物細胞、該形質転換植物細胞を含む形質転換植物体、及び該形質転換植物体から得られる繁殖材料を提供することができる。 | |||||||||
No.12 | |||||||||
【生物研整理番号】 独210 | |||||||||
【適用技術・製品】 ブタの遺伝子診断・育種 | |||||||||
【発明の名称】 | ブタの椎骨数を支配するVertnin遺伝子、およびその利用 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特許第5717272号 | |||||||||
【単願/共願】 共願(生物研、徳島県、(社)農林水産先端技術産業振興センター) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
ブタの第7染色体上に、ブタの椎骨数増大と関連する新規なVertnin(VRTN)遺伝子を同定し、VRTN遺伝子上、又は、その近傍の多型マーカーを指標とする、ブタの椎骨数増大型遺伝形質の有無の判定方法。VRTN遺伝子の多型情報は、育種への利用価値が高く、VRTN遺伝子は、改良品種内で椎骨数を1対立遺伝子あたり約0.6個増大。椎骨数は屠体長と相関することから、VRTN遺伝子の遺伝子診断は、産肉性、繁殖性(産子数、乳頭数)などの遺伝的改良に広く利用可能。当該遺伝子診断を利用した飼養方法の改善が可能であり、VRTN遺伝子の転写産物、タンパク質を利用して、椎骨数およびそれに関連する各種形質を変化させることが可能。 | |||||||||
No.13 | |||||||||
【生物研整理番号】 独368 | |||||||||
【適用技術・製品】 植物の害虫防除方法、害虫抵抗性誘導剤 | |||||||||
【発明の名称】 | 害虫抵抗性誘導剤及び植物の害虫防除方法 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特開2015-034152 | |||||||||
【単願/共願】 共願(生物研、農環研) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
本発明の害虫抵抗性誘導剤は、植物体(ナス科植物、アブラナ科植物等)に接触又は吸収させることにより、害虫(ハスモンヨトウ等のチョウ目昆虫、ナミハダニ等のハダニ類等)に対する抵抗性を誘起させて害虫防除効果を示す。そのため、本発明の害虫抵抗性誘導剤及びこれを用いた植物の害虫防除方法は、抵抗性系統の出現のおそれが非常に小さく、環境保護の点からも好ましい害虫防除方法である | |||||||||
No.14 | |||||||||
【生物研整理番号】 独373 | |||||||||
【適用技術・製品】 いもち病抵抗性植物の開発 | |||||||||
【発明の名称】 | いもち病抵抗性を付与する真性抵抗性遺伝子Pita-2及びその対立遺伝子Pi19の利用 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特開2015-128385 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
いもち病真性抵抗性遺伝子の欠損変異株をスクリーニングし、さらにマップベースクローニング法により、いもち病真性抵抗性遺伝子の配列を同定・単離した。本発明の真性抵抗性遺伝子 Pita-2及びその対立遺伝子 Pi19を導入された植物体は、それぞれ非病原性遺伝子AvrPi19及び/又はAvrPita-2を有するいもち病菌に対して抵抗性を有する。 | |||||||||
No.15 | |||||||||
【生物研整理番号】 独377、独外161 | |||||||||
【適用技術・製品】 病害抵抗性植物の開発 | |||||||||
【発明の名称】 | 病害抵抗性を有する植物及びその生産方法 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特開2015-128417、WO2015/076315 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
本発明の病害抵抗性植物は、冷害時にも抵抗性誘導剤の効果を持続させることができる。これにより従来の植物を栽培する際と比較して、顕著な病害抵抗性を示す。イネをはじめとする植物生産性向上を図ることができ、植物が関与する農業、食品産業等の分野において有用である。 | |||||||||
No.16NEW!! | |||||||||
【生物研整理番号】 独333、独外140 | |||||||||
【適用技術・製品】 病害抵抗性イネの品種開発 | |||||||||
【発明の名称】 | 農業形質を最適化した複合病害抵抗性単子葉植物 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 WO2012/121093 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
複合病害抵抗性と良好な農業形質を両立させるイネ系統の作出。イネから様々な発現特性を持つプロモーターを単離し、プロモーターの下流にWRKY45遺伝子を接続し、イネに再導入することにより、従来技術の課題(従来型・複合病害抵抗性遺伝子の過剰発現による生育遅延等)を解決。 | |||||||||
【関連特許】 | 特許第499737号(独162、単願)、WO2006/126671(独外94、単願)(発明の名称:転写因子遺伝子の導入による植物の病害抵抗性の改良)(WRKY45遺伝子の基本特許) | ||||||||
No.17 | |||||||||
【生物研整理番号】 独335、独外138 | |||||||||
【適用技術・製品】 植物の病害抵抗性誘導剤 | |||||||||
【発明の名称】 | プラントアクティベーター | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特開2013-082661、US 8,741,807 | |||||||||
【単願/共願】 共願(生物研、東大、理研) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
作物の病害は収量低下の大きな原因であり、殺菌剤などの農薬と病害抵抗性品種とを組み合わせた作物保護が広く行われているが、殺菌剤に対して植物病原菌が抵抗性を持つようになることが大きな問題。植物が持つ内在性の防御システムを活性化して病害を防除するプラントアクティベーター(植物活力剤・病害抵抗性誘導物質)は、植物病原菌に対して耐性を形成する問題がなく、生態系自体への直接の影響が少ないため、環境に対する負荷を大幅に軽減する作物保護手段。本発明のアシル化スペルミジン誘導体は、イネに対して病害抵抗性反応を惹起する優れたプラントアクティベーター。 | |||||||||
No.18 | |||||||||
【生物研整理番号】 独336 | |||||||||
【適用技術・製品】 センチュウ抵抗性誘導剤 | |||||||||
【発明の名称】 | センチュウ抵抗性誘導剤及びセンチュウ防除方法 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特許第5668232号 | |||||||||
【単願/共願】 共願(生物研、(独)農研機構) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
植物寄生性センチュウが農業に及ぼす被害額は全世界で年間数千億円。700種以上の宿主範囲をもつネコブセンチュウ(Meloidogyne属)は、露地根菜類から施設果菜類におよぶ広汎な作物に著しい減収や枯死を起こすこと、侵入すると根絶が難しいことから、最も有害な害虫の一つ(農作物被害:植物寄生性センチュウ全体による被害額の4割以上)。化学合成農薬と物理的防除技術は、劇的な防除効果を示すものの、センチュウは耕土深層に残存しているため、栽培後のセンチュウ密度復活は速やかであり、センチュウ被害を助長。本発明のスクラレオールは、殺虫活性を有さず、植物の根の生長に悪影響を及ぼさずにセンチュウに対する防除効果を有する環境低負荷型の抵抗性誘導剤。ナス科植物のトマト及びアブラナ科植物のシロイヌナズナにも有効(広範な植物に有効)。 | |||||||||
No.19 | |||||||||
【生物研整理番号】 独350、独外150 | |||||||||
【適用技術・製品】 コムギの着粒数増加 | |||||||||
【発明の名称】 | コムギの着粒数を増加させるための薬剤、及びその利用 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 WO2014/007396 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
コムギ由来のVrs1遺伝子を初めて単離した。当該遺伝子の発現部位が小穂において不稔となる上位小花に特異的であり、コムギにおいて、Vrs1遺伝子の発現を抑えることで、コムギの1小穂あたりの稔実できる小花数(着粒数)を増やすことが可能。遺伝子組換えのみならず遺伝子破壊する各種の方法を用いることで通常の育種法でも利用可能。 | |||||||||
【関連特許】 特許第4877726号(独183、単独)(発明の名称:オオムギ条性遺伝子とその利用) | |||||||||
No.20 | |||||||||
【生物研整理番号】 独351、独外155 | |||||||||
【適用技術・製品】 イネ科植物の開花期制御 | |||||||||
【発明の名称】 | 開花期を制御することが可能なイネ科植物体 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 WO2014/136793 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
任意の時期に人為的な花芽誘導を起こし、イネ科植物の開花期を制御。プラントアクチベーター処理により発現が誘導されるプロモーターの下流に配した花芽形成誘導遺伝子Hd3a遺伝子をイネ科植物に導入し、プラントアクチベーター処理の時期に応じてイネ科植物の開花期を制御。また、花芽形成抑制に機能するGhd7遺伝子を当該植物にあらかじめ導入し、恒常的に発現させておくことで遺伝子Aの発現を抑制し、開花期の制御効率を向上。 | |||||||||
No.21 | |||||||||
【生物研整理番号】 独339 | |||||||||
【適用技術・製品】 植物の品種開発 | |||||||||
【発明の名称】 | サイレンシング抑制因子およびその取得方法 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特開2013-63041 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
サイレンシング(転写型遺伝子不活性化)を強力に抑制し、外来遺伝子を安定して発現。サイレンシング抑制因子のスクリーニングは、高頻度でサイレンシングが起こる系統を選抜し、ゲノムライブラリーからサイレンシングを抑制するDNA配列をスクリーニングして得られたDNA配列が、複数の植物で異なった原因で起こるサイレンシングに抑制活性を示すことを確認することにより、安定した強いサイレンシング抑制効果を示すDNA配列を同定・単離。 | |||||||||
No.22 | |||||||||
【生物研整理番号】 独308 | |||||||||
【適用技術・製品】 植物の品種開発 | |||||||||
【発明の名称】 | 粒間スペースが長くなった形質転換植物 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特許第5673918号 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
SG1及びSG2遺伝子発現阻害遺伝子等を植物細胞に導入することにより、粒間スペースの長い形質転換植物(イネ等の穂が疎らな散穂)を効率的に作出。粒間スペースの長い形質転換植物の利点は、種子(イネ)の長粒化による収量増加、鳥が止まりにくい散穂(ソルガム等)による鳥害減少等。 | |||||||||
No.23 | |||||||||
【生物研整理番号】 独309 | |||||||||
【適用技術・製品】 農薬、植物病害防除 | |||||||||
【発明の名称】 | 植物病害防除剤および植物病害防除方法 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特許第5794562号 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
天然由来のテルペノイド(スクラレオール)を有効成分として含有する環境保全型植物病害防除剤。植物の防御力を高めて耐病性を誘導し、広い植物病害防スペクトルを有する(青枯病、立枯病、灰色かび病、イネ苗立枯細菌病、イネもみ枯細菌病、イネばか苗病)。 | |||||||||
No.24 | |||||||||
【生物研整理番号】 独326 | |||||||||
【適用技術・製品】 種子休眠性が改変された植物の開発 | |||||||||
【発明の名称】 | 植物の種子休眠性を支配する遺伝子およびその利用 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特許第5776958号 | |||||||||
【単願/共願】 共願(生物研、農研機構、ホクレン農協) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
植物の種子休眠性を支配する新規な遺伝子SD2/Phs1を標的とした植物の種子休眠性の程度の判定方法、および該判定方法を利用した種子休眠性が改変された植物の作出・育種方法。当該遺伝子と連鎖するマーカーを利用した従来法に比して高精度。 | |||||||||
No.25 | |||||||||
【生物研整理番号】 独325 | |||||||||
【適用技術・製品】 病害抵抗性誘導剤のスクリーニング | |||||||||
【発明の名称】 | 病害ストレス及び病害抵抗性誘導剤に対する応答性を示す核酸構築物 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特開2012-235774 | |||||||||
【単願/共願】 共願(生物研、クミアイ化学工業(株)) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
病害ストレス及び病害抵抗性誘導剤に対する応答性を示す核酸構築物、当該核酸構築物を有する発現ベクター、当該発現ベクターを有する形質転換体並びにトランスジェニック植物、病害ストレス等による遺伝子発現誘導方法及び病害抵抗性誘導剤のスクリーニング方法。 | |||||||||
No.26 | |||||||||
【生物研整理番号】 独328 | |||||||||
【適用技術・製品】 病原性糸状菌抵抗性植物の開発 | |||||||||
【発明の名称】 | 植物のtan遺伝子およびその用途 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特許第5812387号 | |||||||||
【単願/共願】 共願(生物研、信州大) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
植物の病害虫等による外的障害に対する色素反応に関わるtan遺伝子、当該遺伝子を標的とした病原性糸状菌に対する植物の感受性または抵抗性の判定方法、当該遺伝子を利用した病原性糸状菌抵抗性植物の効率的な作出方法。 | |||||||||
<医薬・バイオ分野> | |||||||||
No.27NEW!! | |||||||||
【生物研整理番号】 独393 | |||||||||
【適用技術・製品】 バイナリー遺伝子発現システム | |||||||||
【発明の名称】 | バイナリー遺伝子発現システム | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 出願中(2016年9月頃公開予定) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
本発明のバイナリー遺伝子発現システムは、プロモーター、TAL領域及び転写活性領域を含む第1発現ユニット、及びTAL認識配列とその制御下に配置された目的遺伝子若しくはその断片を含む第2発現ユニットからなり、導入する宿主としては、カイコ等の昆虫、細菌、動物細胞等の個体、組織又は細胞(株化細胞を含む)が好適であり、以下の特徴を有する。
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No.28NEW!! | |||||||||
【生物研整理番号】 独397 | |||||||||
【適用技術・製品】 肝細胞培養装置及び肝代謝物の評価方法 | |||||||||
【発明の名称】 | 肝代謝物の毛細胆管様構造への蓄積と排泄を促進する肝細胞培養装置、並びに該肝細胞培養装置を用いた胆汁中又は血液中排泄感受性の候補化合物及び該候補化合物の肝代謝物の評価方法 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 出願中(2016年9月頃公開予定) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
本発明の肝細胞培養装置により、短時間で安価に生体内を反映した環境において肝細胞で代謝された物質を得ることができ、肝細胞聞に構築された毛細胆管様構造へ排世された肝代謝物についても、肝細胞間のタイトジヤンクションを破壊せずに合わせて回収することができる。また、本発明の肝細胞培養装置を用いた胆汁中文は血液中排世感受性の候補化合物及び当該候補化合物の肝代謝物の評価方法によれば、活性化された薬物代謝酵素により代謝・排准された胆汁中又は血液中への肝代謝物の種類、量、さらに当該候補化合物及び当該候補化合物の肝代謝物の肝毒性について短時間で安価に評価することができる。 | |||||||||
No.29NEW!! | |||||||||
【生物研整理番号】 独399 | |||||||||
【適用技術・製品】 酸化LDLの検出・定量法 | |||||||||
【発明の名称】 | 酸化LDLを認識する改良型分子 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 出願中(2016年11月頃公開予定) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
本発明は、特定のアミノ酸配列又はその改変体を含む一本鎖抗体又はそのフラグメントを含む、LDL及び動脈硬化に関連する酸化LDL様分子(変性LDL)を検出するための検出剤であって、該LDL及び変性LDLは、アセチル化LDL及び部分酸化LDLからなる群より選択される少なくとも1つの分子を含む検出剤、関連する酸化的修飾を受けたLDLを検出又は定量するためのシステム、変性LDLに関連する疾患の検診のためのシステム及び食品摂取による変性LDLに関連する疾患の予防効果の評価のためのシステムを提供することができる。 | |||||||||
No.30NEW!! | |||||||||
【生物研整理番号】 独400 | |||||||||
【適用技術・製品】 終末糖化産物の検出方法 | |||||||||
【発明の名称】 | 終末糖化産物を認識する改良型分子 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 出願中(2016年11月頃公開予定) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
本発明により、終末糖化産物(AGE s) 受容体(RAGE) のリガンド認識領域(sRAGE) を中部絹糸腺に生産する遺伝子組換えカイコを作出し、効率的な精製方法を確立し、改良型sRAGEを製造することができる。また、本発明の改良型sRAGEは、糖鎖付加を受けており、非常に安定な分子であり、微量なAGEsの濃縮、多様な構造のAGEs等の検出が可能なことから、糖尿病等を診断し得るAGEをより正確且つ感度よく検出することができる。 | |||||||||
No.31 | |||||||||
【生物研整理番号】 独313、独外135 | |||||||||
【適用技術・製品】 | |||||||||
細胞培養素材、生理活性物質含有ビトリゲル膜の体内移植による薬物送達システム、細胞間での生理活性物質を介した研究用素材、経皮吸収モデル、腸管吸収モデル、血管新生モデル、ガン浸潤モデル、化粧品新素材(皮膚用パッチ) | |||||||||
【発明の名称】 | ハイドロゲル乾燥体、ビトリゲル膜乾燥体およびこれらの製造方法 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 WO2012/026531 | |||||||||
【単願/共願】 共願(生物研、関東化学(株)、発明者) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
壁面由来の不定形外周縁部をもたない所望形状のハイドロゲル乾燥体およびビトリゲル膜乾燥体の迅速大量生産可能。ビトリゲル膜乾燥体あるいはハイドロゲル乾燥体を剥離可能なフィルムに重層化させることで、ビトリゲル膜乾燥体あるいはハイドロゲル乾燥体をフィルムから剥離させ、膜状態で自由に取り扱うことが可能。
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【発表文献】 | 竹澤俊明他、"コラーゲンビトリゲル薄膜の特徴を活用した新しい細胞培養システムの開発"、薬学雑誌、130(4)、565-574、2010. | ||||||||
【関連特許】 | |||||||||
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出願中(2015年11月頃公開予定)(独386)(発明の名称:細胞培養チャンバーとその製造方法、細胞培養チャンバーを利用した細胞培養方法および細胞培養キット) | |||||||||
注:"ビトリゲル/Vitrigel"は、生物研の登録商標(登録第5602094号) | |||||||||
No.32 | |||||||||
【生物研整理番号】 独385 | |||||||||
【適用技術・製品】 徐放剤乾燥体、徐放剤水和体 | |||||||||
【発明の名称】 | 多層構造のガラス化後のハイドロゲル乾燥体の製造方法、多層構造のガラス化後のハイドロゲル乾燥体、多層構造のガラス化後のハイドロゲル、徐放剤乾燥体の製造方法、接着方法、徐放剤乾燥体、及び徐放剤水和体 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 出願中(2015年10月頃公開予定) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
本発明の多層構造のガラス化後のハイドロゲル乾燥体の製造方法によれば、強固な重層間結合を有する多層構造のガラス化後のハイドロゲル乾燥体が得られ、強固な重層間結合を有する多層構造のガラス化後のハイドロゲル乾燥体及び多層構造のガラス化後のハイドロゲルを提供することができる。また、本発明の接着方法によれば、ガラス化後のハイドロゲル等同士の付着面において強固な重層間結合を形成させることができる。また、本発明の徐放剤乾燥体の製造方法によれば、正確な量の薬物が保持された徐放剤が得られ、徐放剤乾燥体、及び徐放剤水和体を提供することができる。 | |||||||||
No.33 | |||||||||
【生物研整理番号】 独374 | |||||||||
【適用技術・製品】 有効成分の徐放性と経皮吸収性に優れた経皮吸収用剤の開発 | |||||||||
【発明の名称】 | シルクフィブロイン水溶液、及びその製造方法 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特開2015-140328 | |||||||||
【単願/共願】 共願(生物研、(株)アイビー化粧品) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
環状化合物(環状オリゴ糖、シクロデキストリン等)を含有する薬剤水溶液に本発明の高分子量シルクフィブロインを添加することにより、薬剤の経皮吸収性が向上し、さらにグアニジノ基含有化合物を添加することにより、混合溶液の水溶液状態を長期間維持することができる。本発明により、有効成分の徐放性と経皮吸収性に優れた経皮吸収用剤(化粧料、薬用化粧料、治療薬、医薬部外品、外用薬等)が得られる。 | |||||||||
No.34 | |||||||||
【生物研整理番号】 独381、独外152 | |||||||||
【適用技術・製品】 高活性・高選択的NK3受容体アゴニスト | |||||||||
【発明の名称】 | 新規NK3受容体アゴニスト | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 WO2014/061772 | |||||||||
【単願/共願】 共願(生物研、京大) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
本発明の化合物は、NK3受容体選択的アゴニストとして市販されている研究用試薬ペプチド([MePhe7]-NKB)と同等以上のNK3受容体に対する受容体結合活性およびアゴニスト活性を有する。本発明の新規高活性・高選択的NK3受容体アゴニストは、タキキニン類の分泌の過剰もしくは欠乏に伴う疾患の治療薬、例えば、底痛、性ホルモン分泌の過剰・欠乏にともなう性機能障害の改善に向けた薬剤、これらの疾患の治療薬開発に向けた基礎科学実験用試薬等として有用である。 | |||||||||
【関連特許】 | WO2015/083816(独380、独外162、共願:生物研、京大)(発明の名称:新規NK3受容体アゴニスト) | ||||||||
No.35 | |||||||||
【生物研整理番号】 独352、独外153 | |||||||||
【適用技術・製品】 効率的タンパク質製造方法 | |||||||||
【発明の名称】 | 後部絹糸腺遺伝子発現ユニット及びそれを有する遺伝子組換え絹糸虫 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 WO 2014/104269 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
本発明により、後部絹糸腺遺伝子発現ユニットをカイコ等の絹糸虫に導入することで、組換えペプチド等の大量発現及び分泌、かっ簡便な回収が可能となる。 | |||||||||
No.36NEW!! | |||||||||
【生物研整理番号】 独366、独外159 | |||||||||
【適用技術・製品】 効率的タンパク質製造方法 | |||||||||
【発明の名称】 | 外因性遺伝子発現増強剤 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 WO 2015/060159 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
本発明の外因性遺伝子発現増強剤をカイコに投与することにより、爽雑タンパク質となり得るセリシンやフィブロインH鎖の合成を抑制することができ、付加価値の高いタンパク質を大量且つ低コストで製造することができる。 | |||||||||
No.37 | |||||||||
【生物研整理番号】 独315 | |||||||||
【適用技術・製品】 抗癌剤 | |||||||||
【発明の名称】 | 新規ビフェニル化合物 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特許第5626515号 | |||||||||
【単願/共願】 共願(生物研、農研機構) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
本発明の新規ビフェニル化合物は、新規の構造を有する抗癌活性物質あり、正常細胞に比べ癌細胞に対する優れた選択性を有し、且つアポトーシス促進作用無。 | |||||||||
No.38 | |||||||||
【生物研整理番号】 独355、独外158 | |||||||||
【適用技術・製品】 形質転換体判別マーカー | |||||||||
【発明の名称】 | 外因性遺伝子発現ベクター、形質転換体判別マーカー及び形質転換体 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 出願中(2016年2月頃公開予定) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
発生初期の段階でトランスジェニック昆虫を簡便・効率的且つ正確に判別する形質転換体判別マーカー。胚全体で標識遺伝子の発現を強力に誘導できるプロモーターと当該プロモーターを組み込んだ遺伝子発現ベクターからなる形質転換体判別マーカー。 | |||||||||
No.39 | |||||||||
【生物研整理番号】 独357 | |||||||||
【適用技術・製品】 リゾクトニア菌抵抗性形質転換植物の開発 | |||||||||
【発明の名称】 | リゾクトニア菌抵抗性遺伝子 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 WO 2014/123157 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
リゾクトニア菌に対する抵抗性を有する形質転換植物体及び当該植物体の製造方法。 | |||||||||
No.40 | |||||||||
【生物研整理番号】 独360 | |||||||||
【適用技術・製品】 抗菌性繊維 | |||||||||
【発明の名称】 | 抗菌ペプチド | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特開2014-58498 | |||||||||
【単願/共願】 共願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
昆虫抗微生物タンパク質であるカブトムシディフェンシン由来の既知改変ポリペプチド(D-RLLLRIGRR)の一部をさらに改変することにより、当該既知改変ポリペプチドに比し抗菌活性を顕著に高めた抗菌性繊維の安価な製造方法。 | |||||||||
【関連特許】 | |||||||||
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No.41 | |||||||||
【生物研整理番号】 独361 | |||||||||
【適用技術・製品】 抗菌シルク繊維 | |||||||||
【発明の名称】 | 改変ペプチド繰り返しペプチドを含む融合タンパク質および該タンパク質を含む抗菌シルク | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特開2014-198041 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
カブトムシディフェンシン由来の既知改変ポリペプチド(D-RLLLRIGRR)の繰り返しペプチドからなる新規なペプチドを含む融合タンパク質、当該融合タンパク質を含むシルク繊維、当該融合タンパク質を遺伝子組換えカイコに発現させてシルク繊維に固定化する方法。 | |||||||||
No.42 | |||||||||
【生物研整理番号】 独363、独外156 | |||||||||
【適用技術・製品】 蜂由来シルク蛋白質含有水溶液及び硬化材料 | |||||||||
【発明の名称】 | 蜂のシルク蛋白質の水溶液とその製造方法 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 WO 2014/192822 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
力学物性、透明性又は柔軟性に優れた蜂由来のシルク蛋白質を含む高品質の医療用製品、化粧品、電子機器、繊維製品用水溶液、繊維製品用フィルム等の硬化材料。 | |||||||||
No.43 | |||||||||
【生物研整理番号】 独367 | |||||||||
【適用技術・製品】 非天然アミノ酸含有タンパク質の製造 | |||||||||
【発明の名称】 | トランスジェニックカイコ、および該カイコを用いた非天然アミノ酸含有タンパク質の製造方法 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特開2015-015927 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
非天然アミノ酸含有タンパク質を容易に製造できるトランスジェニックカイコ、当該トランスジェニックカイコを用いた非天然アミノ酸含有タンパク質の製造方法。アミノ酸A特異的tRNAに所望の非天然アミノ酸を結合させる活性を有するタンパク質をコードするDNA及び当該DNAを絹糸腺特異的に発現させるプロモーターを有するトランスジェニックカイコ。 | |||||||||
No.44 | |||||||||
【生物研整理番号】 独316、独外136 | |||||||||
【適用技術・製品】 人工血管等医療用基材 | |||||||||
【発明の名称】 | 筒状構成物及びその製造方法 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 WO 2012/029887 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
市場にはない小口径(口径:6mm未満)の人工血管。市販の合成樹脂と比較して血栓ができにくく、血管再生を誘導し、最終的に生体内で分解し真正血管と置換。 | |||||||||
【関連特許】 | |||||||||
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No.45 | |||||||||
【生物研整理番号】 独295、独外126 | |||||||||
【適用技術・製品】 クッパー細胞増殖調節用試薬・クッパー細胞関連疾患(肝機能障害、肝炎、肝硬変等)治療薬のスクリーニング | |||||||||
【発明の名称】 | クッパー細胞の効率的増殖方法およびその利用 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特許第5720980号、WO 2011/043469 | |||||||||
【単願/共願】 共願 (生物研、農研機構) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
クッパー細胞を簡便かつ大量に製造する混合措養系 | |||||||||
【発表文献】 | H. Kitani et al., "A novel isolation method for macrophage-like cells from mixed primary cultures of adult rat liver cells", J. Immunol. Method, 360, pp47-55 (2010). | ||||||||
<ビデオ文献> | H. Kitani et al., Journal of Visualized Experiments (JoVE) 51. URL:http://www.jove.com/index/Details.stp?ID=2757 | ||||||||
No.46 | |||||||||
【生物研整理番号】 独310 | |||||||||
【適用技術・製品】 鱗翅目昆虫の育種及び遺伝子診断 | |||||||||
【発明の名称】 | 鱗翅目昆虫由来のBt毒素抵抗性遺伝子およびその利用 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特許第5769145号 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
Cry毒素に対して抵抗性を示すカイコ由来の遺伝子を同定。殺虫性タンパク質に対して抵抗性を示す鱗翅目昆虫の育種及び遺伝子診断。 | |||||||||
<その他分野> | |||||||||
No.47NEW!! | |||||||||
【生物研整理番号】 独387 | |||||||||
【適用技術・製品】 幼若ホルモンセンサー | |||||||||
【発明の名称】 | 幼若ホルモンセンサー | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 出願中(2016年9月頃公開予定) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
幼若ホルモン(JH)は、昆虫等の節足動物に固有のホルモンで、卵から成体までの全ステージの生理現象に関与している。本発明により、幼若ホルモン結合タンパク質の特定の位置に蛍光特性の異なる2種類の蛍光物質を組み込んだときにのみ、幼若ホルモンの結合を蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)によって検出できることを見出し、JHの高感度な検出や定量及び生体内におけるJHの動態を解析できるJH特異的なバイオセンサータンパク質を開発した。本発明のJHセンサーにより、インビトロ及びインビボでJHを高感度に検出及び定量することができる。また、本発明のJHの生体内動態モニタリング方法により、細胞若しくは組織の破壊作業を行うことなく、個体内、組織内、又は細胞内等の生体内でのJHの動態をモニターすることができる。 | |||||||||
No.48NEW!! | |||||||||
【生物研整理番号】 独392 | |||||||||
【適用技術・製品】 部位特異的細胞死誘導カイコ | |||||||||
【発明の名称】 | 細胞死誘導ベクター及びそれを有する部位特異的細胞死誘導カイコ系統 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 出願中(2016年8月頃公開予定) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
本発明の細胞死誘導ベクターを用いることにより、部位特異的細胞死誘導カイコ系統をはじめとするチョウ目昆虫の遺伝子組み換え系統を容易に作出することが可能となる。また、本発明の部位特異的細胞死誘導カイコ系統により、任意の細胞や組織で細胞死を誘導することのできる系統を維持・管理できると共に、部位特異的細胞死誘導カイコを容易に作出することができる。 | |||||||||
No.49 | |||||||||
【生物研整理番号】 独343 | |||||||||
【適用技術・製品】 表面処理剤 | |||||||||
【発明の名称】 | 基体表面を有機分子で修飾することにより、菌体を除去できる表面処理剤及び該有機分子による表面処理方法並びに抗菌処理した基体 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特開2013-241551 | |||||||||
【単願/共願】 共願(生物研、産総研) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
金属、半導体、酸化物等のセラミックス、高分子有機材料、これらの複合体若しくは積層体の基体表面に、一般式X-(CH2) n-Y 「式中、nは3~22の整数、XはSH、SiCl3、Si (OCH3) 3、Si (OCH2CH3) 3、SiCl (CH3)2、P (O) (OH) 2から選択した一種以上の官能基、Yは(-O-CH2-CH2-) mOCH3 (mは3~70の整数)、あるいは(-O-CH2-CH2-) pOH (pは0~70の整数) 」で表わされる有機分子を用いて表面を修飾することを特徴とする、水洗により菌体を除去できる表面処理剤。菌の表面への強固な付着を妨げ、官能基の組み合わせにより、様々な菌に対して洗浄により容易に菌体を除去できる表面を作製。官能基による水などの液体との親和性の制御や母材との組み合わせによる新規機能の付与が可能。 | |||||||||
No.50NEW!! | |||||||||
【生物研整理番号】 独349、独外151 | |||||||||
【適用技術・製品】 広食性セリシンカイコ | |||||||||
【発明の名称】 | |||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 WO 2014/06521 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
桑葉の含有率が低い人工飼料であっても全幼虫期の飼育が可能な広食性セリシンカイコ系統及びその作出方法。 | |||||||||
【関連特許】 | |||||||||
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特許第5791049号(独334、単願)(発明の名称:アリールアルキルアミンーNーアセチルトランスフエラーゼ遺伝子とその利用)(選抜マーカー) | |||||||||
No.51 | |||||||||
【生物研整理番号】 独341 | |||||||||
【適用技術・製品】 伸縮性ハイブリッド絹糸 | |||||||||
【発明の名称】 | ハイブリッド絹糸およびその生産方法 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 出願中(2016年1月頃公開予定) | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
本発明は、トピケラ類などの毛麹目昆虫とカイコのフィブロインタンパク質由来のタンパク質構造をハイブリッドさせた新規絹糸および、遺伝子組換えカイコを用いた当該ハイブリッド絹糸の新規生産方法に関するものである。本発明の絹繊維は、従来の絹繊維に比べて伸縮性に富んだ絹糸であるため、ストッキングやニット等の原料とすることを始めとした幅広い用途における需要があり、従って、繊維産業に広く利用することができる。 | |||||||||
No.52 | |||||||||
【生物研整理番号】 独379 | |||||||||
【適用技術・製品】 機能性絹繊維の効率的製造方法 | |||||||||
【発明の名称】 | カイコのセリシン1変異系統 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特開2015-100326 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
本発明のセリシン1変異系統から得られる絹糸は、野生型カイコ系統の絹糸と比較してセリシン1が欠失又は減少していることから、絹繊維を分離、精製する際の手間やコストを削減することができ、また従来の精練方法よりも穏やかな条件で処理することができる。そのため、絹繊維であるフィブロインに組換え遺伝子技術を用いて機能性タンパク質を付加した組換えタンパク質を失活させることなく、機能性絹繊維として調製することができる。 | |||||||||
No.53 | |||||||||
【生物研整理番号】 独365 | |||||||||
【適用技術・製品】 効率的玉繭生産方法 | |||||||||
【発明の名称】 | 玉繭用区画蔟及び玉繭の生産方法 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特開2015-043708 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
本発明の玉繭用区画蔟(回転蔟)を用いることにより、従来から使用されている収繭機等の繭生産用の機器を利用して、高率で玉繭を生産することができ、玉繭の収繭(繭集め)の労力を大幅に軽減することができる。本発明の玉繭用区画蔟は、玉繭系統の繭とほぼ同じ大きさの繭を生産する蚕系統(綿蚕等)であれば利用可能である。 | |||||||||
No.54 | |||||||||
【生物研整理番号】 独354 | |||||||||
【適用技術・製品】 氷核活性剤 | |||||||||
【発明の名称】 | シュウ酸カルシウムを含む氷核活性剤 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特開2014-55273 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
高い氷核活性を有するシュウ酸カルシウム。本発明の氷核活性剤は、熱処理や乾燥、各種有機溶媒に対しても効果を維持することができ、且つ利便性が高いため、以下の用途に利用可能。 | |||||||||
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No.55 | |||||||||
【生物研整理番号】 独359 | |||||||||
【適用技術・製品】 簡便な種子精選装置 | |||||||||
【発明の名称】 | 吸引式種子精選装置 | ||||||||
【特許出願公開番号/特許番号】 特開2014-171933 | |||||||||
【単願/共願】 単願 | |||||||||
【従来技術との差別化ポイント】 | |||||||||
種子から混在する除去対象物(籾殻、シイナ種子、未熟種子、マメがら、ゴミ等)を選別する際に吸引管内に一部種子や除去対象物が全く滞留することがなく、且つ高い精度で所望の種子だけを得ることが可能な低コスト型吸引式種子精選装置。 | |||||||||