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お知らせ      筑波リエゾン研究所 会社概要

お知らせ
平成19年7月20日
独立行政法人 農業生物資源研究所

株式会社 つくば遺伝子研究所が設立されました。


  つくば遺伝子研究所(Tsukuba GeneTechnology Laboratories Inc.)(http://www.tsukuba-genetech.com/)は、63番目の筑波大学発ベンチャー企業として平成19年6月29日に設立されました。

  数年前にヒトの遺伝子の配列がすべて解読されました。しかし、遺伝子発現の動的な研究はまだ緒についたばかりです。世界を挙げて取り組んでいる重要課題です。1個の細胞から始まった生命体が、細胞分裂を重ね生物としての形態を示してゆきます。例えば、動物の場合、細胞分裂によって、骨格、脳、心臓、肺などいろいろな臓器・組織が形成されます。これらはすべて遺伝子に書き込まれた遺伝情報を基に作られてゆくのです。逆に身体・機能の欠損は遺伝子発現の欠損や不具合と結びついていると思われます。

  このように遺伝子発現と臓器・組織の機能との関係を解読するためには、遺伝子が臓器・組織のどの部位、どの細胞で発現しているかを調べなければなりません。この遺伝子の発現解析に必要な、臓器及び組織のアレイを作製し、提供しています。また、特定の遺伝子から転写されたRNAのみを選び出し、特異的に調べるためにはプロ−ブが必要です。この解析に必要な in situ ハイブリダイゼーション(ISH)用標識 cRNA プローブを提供します。

  つくば遺伝子研究所は、今後、ISH解析で、標本全体を高解像度の顕微鏡視野の結合させる事を行っていきます。イメ−ジとしては、グーグルの衛星地図の様なものです。これに加えて、オリゴマイクロアレイin situ ハイブリダイゼーション(ISH)用標識 cRNA プローブの関連付けを積極的に進めて行きたいと思います。

  つくば遺伝子研究所は、筑波大学人間総合科学研究科の教授と農業生物資源研究所の上級研究員、そして、国立成育医療センターOBによる連携した研究活動の成果から生まれました。遺伝子等の発現解析に大きな力を発揮することが期待されており、将来的には海外への展開も視野に入れております。

  下記の日程により設立及び技術発表を行います。 皆様の多数のお越しをお待ちしております。

第10回筑波大学・AIST・TCI技術発表会
日時平成19年7月20日(金)午後2時30分から3時00分
場所つくば研究支援センター 研修室B
発表企業株式会社 つくば遺伝子研究所

【問い合わせ先】
(独)農業生物資源研究所 家畜ゲノム研究ユニット 上級研究員安江 博
((株)つくば遺伝子研究所メンバー)
電話:029-838-8664、e-mail:hyasue@affrc.go.jp
(独)農業生物資源研究所 広報室長新野 孝男
電話:029-838-8469
承認TLO 株式会社筑波リエゾン研究所 代表取締役吉崎 亮造
電話:029-850-0195

【掲載新聞】8月22日(水):化学工業日報、8月23日(木):茨城新聞


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