|
[ 農業生物資源研究所トップページ ] [ プレスリリースリスト ] プレスリリース、参考資料(1.目的、2.用いた組換えカイコの系統、3.組換えカイコの飼育、 4.繰糸、図1、図2、図3、図4、5.試作品(一部)、6.今後の展開、図5、図6、図7) 5.試作品(一部) 上述した組換えカイコをそれぞれ飼育して、各々数kgの生糸が得られました。これらの生糸を用いて、織物やランプシェードなどのインテリア用品、人工血管用基材や角膜培養のフィルムなどの医療用素材を試作しました。繭と生糸の写真と同様、織物や編み物にした場合も、自然光下でも薄緑色やピンク色に発色しているのがはっきりと分るほど緑色蛍光タンパク質や赤色蛍光タンパク質が発現しています。また、一定の波長の光を当てると、緑や赤の色が一層際だって発光するのが分ります。 これらの絹糸から作られる織物は従来のものとは異なるファッション性や風合を持っており高級織物、特殊用途布への利用が期待されます。また、細胞の接着性を高めた絹糸についても、人工血管や角膜培養のフィルムなどの試作を通して、その有用性、有効性が高まると期待されます。なお、今回、遺伝子組換えカイコによる高機能絹糸の特性等について試験・評価するため、試作したワンピース、ジャケットなとのニット、ランプシェードなどのインテリ用品、人工血管等は平成20年10月29日水曜日、30日木曜日に東京国際フォーラムで開催されるアグリビジネス創出フェアに出展する予定です。 ![]() 図5.文字と背景の線模様の部分に 緑色蛍光タンパク質を発現する絹糸を用いたジャカード織り 左:照明は白色灯、右:照明は青色LED(黄色フィルター使用) (文字と背景の線模様の部分が発光して見える) [ 農業生物資源研究所トップページ ] [ プレスリリースリスト ] |