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平成16年10月7日 独立行政法人 農業生物資源研究所 |
日本のイネゲノム研究チームが最優秀論文賞を獲得!- FAO・IRRI主催の国際コメ年記念科学論文コンテスト -
【概要】
今年は国連食糧農業機関(FAO)が定めた「国際コメ年」です。
FAOと国際イネ研究所(IRRI)は国際コメ年を記念し、世界のイネ研究の進展に多大なインパクトを与えた論文を表彰することとし、広く世界に推薦を依頼しました。
その結果、イネ育種関連部門で独立行政法人農業生物資源研究所ゲノム研究グループが中心となって執筆刊行された論文 "The Genome Sequence and Structure of Rice Chromosome 1"(「イネ第1染色体の塩基配列と構造」、Nature誌420巻(2002年)312-316ページに掲載)が200余りの候補論文の中から選ばれ、最優秀賞を受賞しました。
授賞式日時、場所は次の通りです。
日時(現地):2004年10月14日(木曜日)
場所:国連食糧農業機関(FAO)本部、イタリア共和国ローマ市
【受賞内容等】
受賞論文は国際イネゲノム塩基配列解読プロジェクトの中心的役割を担っているわが国のイネゲノム研究プロジェクト(RGP、独立行政法人農業生物資源研究所と社団法人農林水産先端技術研究所の共同チーム)が、イネ12本の染色体中最大である第1染色体4,300万塩基の高精度解読結果を他のメンバー国に先駆けて発表したものです。この論文はRGPのリーダーであり、同時に国際プロジェクトの議長をつとめる農業生物資源研究所ゲノム研究グループ長佐々木卓治が責任執筆者となり発表されたもので、イネゲノムの塩基配列の特徴や存在する遺伝子数の予測などを極めて精度高く報告したものです。
これにより、世界のイネ研究は全く新しいステージに入り、世界の食糧問題に大きく貢献することが期待されます。
今回の受賞式には論文執筆者を代表して佐々木卓治が出席します。
[参考]
佐々木卓治は本年9月1日、日本および国際イネゲノム塩基配列解読プロジェクトへの多大な貢献が認められ、第1回Golden Sickle Award (「黄金の鎌」賞)をタイ王国Maha Chakri Sirindhorn王女より授与されていることも併せてお知らせします。(本賞の詳細は http://rgp.dna.affrc.go.jp/IRGSP/GoldenSickleAward/GoldenSickleAward.html に掲載)
【問い合わせ先】
独立行政法人 農業生物資源研究所 ゲノム研究グループ長 佐々木卓治
TEL:029-838-7066
独立行政法人 農業生物資源研究所 企画調整部 情報広報課 下川幸一
TEL:029-838-7004
【掲載新聞】
2004/10/07 | | 日本経済新聞 |
2004/10/12 | | 化学工業日報 |
2004/10/17 | | 朝日新聞 |
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