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添付資料
花粉症緩和米の隔離ほ場試験
目的
生物多様性評価試験を継続して行い、環境に対する安全性をさらに確認するとともに、ヒトでの経口摂取による食品安全性・有効性を評価する予定です。後者の試験で用いる種子を準備するため、平成18年度は花粉症緩和米の二期作(4月上旬〜及び8月上旬〜)を行い、400〜500 kgの収穫を計画しています。
平成18年度栽培予定
平成18年
3月下旬
特定網室でスギ花粉症予防効果ペプチド含有イネ(7Crp#10系統)及びキタアケ(対照品種)の播種
平成18年
4月中旬
隔離ほ場の水田に移植
平成18年
5月中〜下旬
出穂期・登熟期(生育特性調査)
平成18年
7月中旬
収穫(品質、収量性、有害物質産生性の調査)
平成18年
8月上旬
隔離ほ場の水田に移植
平成18年
9月中〜下旬
出穂期・登熟期(生育特性調査)
平成18年
10月上旬
収穫(品質、収量性、有害物質産生性の調査)
平成19年
3月
越冬性試験(ひこばえの生育調査)
栽培場所:
農業生物資源研究所隔離ほ場内の水田(8a)
交雑防止措置の内容
本組換えイネの栽培区画は研究所外の最も近いほ場から約750m離れており、また、研究所内で試験栽培されている最も近いイネから
30m以上隔離する
予定です。
なお、本組換えイネは食品安全性承認作物・飼料安全性承認作物に該当しないため、試験ほ場の周辺にモチ米をポット栽培し、試験ほ場外に組換えイネの花粉が飛散していないことを確認する予定です。モチ米には、遺伝子組換えに用いた宿主品種「キタアケ」と開花時期が茨城県では同時期となる「はくちょうもち」を用います。組換えイネと「はくちょうもち」が交雑しているかの確認は「はくちょうもち」に実った種子を収穫し、1万粒についてキセニア現象が生じているかを確認します。キセニアが見いだされた際には、PCRにより組換えイネに導入された遺伝子の検出を行う予定です。
*用語説明
PCR:
ポリメラーゼ連鎖反応の略称で、特定のDNAを増幅する技術
キセニア:
花粉の影響がその代に直接表れる現象
平成17年の花粉症緩和米の栽培経過概要
平成17年6月8日
田植え
平成17年8月31日
田植え後12週目
平成17年9月14日
収穫
平成17年9月21日
脱穀
6月8日 : 田植え
8月31日 : 田植え後12週目
9月21日 : 脱穀
9月14日 : 収穫
遺伝子組換え農作物の展示ほ場
目的
遺伝子組換え農作物として、世界的に最も広く栽培されている除草剤耐性ダイズと害虫抵抗性トウモロコシを展示栽培し、見学者に実際の遺伝子組換え農作物を見てもらうとともに、雑草防除や害虫抵抗性の効果を確認してもらう。
栽培予定
平成18年6月上旬
播種(品種未定)
平成18年9月上旬
栽培終了
栽培場所:
未定(3月下旬に決定予定)
交雑防止措置の内容
遺伝子組換えダイズは、周囲の試験用栽培ダイズと10m以上離す。
遺伝子組換えトウモロコシは開花前に除雄する。
平成17年の展示栽培の様子
除草剤耐性ダイズ(AG3701)の栽培
左図 : 無除草区、中央 : 慣行除草剤使用区、右図 : 非選択制除草剤使用区
トウモロコシの展示栽培
左図 : 非組換えトウモロコシ、右図 : 害虫抵抗性トウモロコシ
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