プレスリリース

平成18年9月13日
独立行政法人 農業生物資源研究所
社団法人農林水産先端技術産業振興センター
  (農林水産先端技術研究所)

イネゲノム塩基配列解析の論文が
植物・動物科学分野において世界で最も引用された論文に

参 考


   (独)農業生物資源研究所及び(社)農林水産先端技術産業振興センター(農林水産先端技術研究所)が中心になって行なったイネゲノム塩基配列解析に関する論文が平成17年8月の「ネーチャー」誌に掲載されましたが、この論文が、米国トムソンサイエンティフィック社によって、最近1年間に発表された論文のうち、最近2ヶ月間植物・動物科学分野の科学雑誌に最も多く引用された論文として選ばれました。

   この論文は、我が国を中心とする国際イネゲノム配列解読コンソーシアム(IRGSP、10の国と地域から構成)がイネゲノムの完全解読を達成し、その後、国際共同研究によって、解読されたゲノム配列を基にして、遺伝子の構造と機能、繰返し配列やトランスポゾン配列と呼ばれる配列の分布、ミトコンドリアや葉緑体ゲノムから核ゲノムへ挿入された配列の同定、他穀物のゲノムとの比較研究など、イネゲノム構造の特徴を明らかにする解析を行い、その結果を発表したものです。

   被引用数は、ある研究分野に対して過去の科学研究論文がどれだけ知的貢献をしているかということを示すもので、その分野の科学の発展に対してどれだけの影響や貢献があったかを客観的に計る単位として考えられています。今回の結果は、昨年発表されたイネゲノム塩基配列解析に関する論文が、植物・動物科学分野で学術的に非常に大きな影響及び貢献を示した論文であったことを示唆しています。



【問い合わせ先】
研究代表者:農業生物資源研究所 理事長石毛光雄
研究推進責任者:農業生物資源研究所 理事佐々木卓治
研究担当者:農業生物資源研究所 基盤研究領域 植物ゲノム研究ユニット長松本 隆
電話:029-838-7441、ファクス:029-838-7468、電子メール:mat@nias.affrc.go.jp
農林水産先端技術産業振興センター
  (農林水産先端技術研究所)研究第1部長
桂 直樹
電話:029-838-2113、ファクス:029-838-1780
広報担当者:農業生物資源研究所 広報室長小川雅文
電話:029-838-8469










【掲載新聞】 9月14日(木):日刊工業新聞