■サイエンスアゴラ 2013 レポート
サイエンスアゴラ2013にブース出展をしました
平成25年11月9・10日に東京・お台場で、科学イベント「サイエンスアゴラ2013」が開催されました。今年も生物研は「なぜ?なに?ホントは身近な「遺伝子組換え」」と題して、遺伝子組換え作物や食品、カイコのことを中心に、クイズを通して知っていただこうとブースを出展しました。 サイエンスアゴラ2013事務局の発表では、2日間で8,500人の参加があったとのこと。生物研のブースにも、2日間で1,000人に及ぶ来場者の方々がお立ち寄りくださいました。ありがとうございました。
サイエンスアゴラは今年で8回目。今年は、科学を「伝える」から、科学と社会の関係を「つくる」ことをテーマに開催されました。 生物研で行われている研究の1つに遺伝子組換え技術を利用した品種改良があります。特に遺伝子組換え作物や食品の利用については様々な点から懸念を抱く方も少なくありません。しかし、普段の生活の中ではなかなか勉強する機会がないのが多くの人々の実情だと思います。サイエンスアゴラでも多くの来場者の方々と、直接コミュニケーションを取り、遺伝子組換えのことを知っていただくと同時に、私たちも専門外の人々の感じ方や考えを知りたい、それが科学と社会との関係を「つくる」ことにつながっていくのではないかと考え、出展をしました。 ブースでは、遺伝子組換え作物や食品、カイコに関するもの以外、「どうして遺伝子組換え技術を使うの?」「これまで栽培されていた品種がなくなってしまうのでは?」など、普段良くいただく質問に答えるためのポスターや展示物も用意しました。「気にはなっていたけど、なかなか勉強するチャンスがなかったので、知ることができてよかった」という感想も多くいただきました。その他、食品に関係する質問と、組換え植物の作り方などの質問が多くありました。 ジーンバンク事業で古い品種や野生種なども“遺伝資源”としてしっかり保存されていること、放射線も品種改良に利用されていることなども「知らなかった!」という反応が多くありました。 また、生物研に見学に来てくださった学校の生徒さん、先生方もブースにお立ち寄りくださり、広報室としては本当にうれしく思いました。 今回のサイエンスアゴラでは、展示員として遺伝子組換え研究推進室の羽賀篤信さん、河本夏雄さん、山崎宗郎さん、石川達夫さんが2日間、ブースに立ってくださいました。彼らからも「普段これだけ多くの専門外の市民の人たちとお話できる機会は滅多になく、とても楽しかったし、いい経験になった。」と、来場者も研究者も、お互いが楽しむことができたイベントとなりました。