農林水産省における蚕糸試験研究の歴史
北村實彬・野崎 稔
目 次
第１部 組織変遷の歴史
Ⅰ．蚕糸試験研究の萌芽期
１．明治政府の勧農政策の変動
２．内藤新宿試験場蚕業試験掛の設置（明治７年）
３．内藤新宿試験場蚕業試験掛の廃止（明治12年）
Ⅱ．農商務省農務局蚕病試験場（明治17年）・蚕業試験場（明治19年）
１．農商務省の設立（明治14年）
２．農務局蚕病試験場・蚕業試験場
３．蚕病試験場における試験
４．農務局蚕業試験場における試験
Ⅲ．農務局仮試験場蚕事部（明治24年）・蚕業試験場（明治26年）
１．西ヶ原の樹木試験所と山林学校
２．仮試験場蚕事部
３．富国強兵策を支えた蚕糸業－当時の社会情勢－
４．蚕業試験場
(１)蚕業試験場規程
(２)蚕業試験場における試験
Ⅳ．蚕業試験場から蚕業講習所（明治29年）へ
１．蚕業講習所設置の建議
２．蚕業講習所の業務
Ⅴ．東京蚕業講習所（明治32年）
１．蚕業講習所（東京蚕業講習所と京都蚕業講習所）
２．蚕業講習所製糸部の設置
３．夏秋蚕部の設置
(１)夏秋蚕部設置の経緯
(２)夏秋蚕部における研究
Ⅵ．原蚕種製造所（明治44年）
１．蚕種統一論議の背景
２．蚕種統一・繭質統一を巡る意見
３．生産調査会への諮問
４．蚕業講習所と原蚕種製造所の併存
５．原蚕種製造所の設置
Ⅶ．蚕業試験場（大正３年）
１．原蚕種製造所支所の増設と原蚕種の配布
２．蚕業試験場の官制発布
３．事業の拡大
４．農林省の独立と蚕糸局創設のころ
５．蚕糸業統制への動き
６．原蚕種管理法の制定
Ⅷ．蚕糸試験場（昭和12年）
１．製糸研究の拡充
(１)絹業試験所の設置
(２)蚕業試験場の蚕糸試験場への拡充
２．第二次世界大戦前後の蚕糸を取り巻く情勢と蚕糸試験場の組織改正
(１)終戦前の農林省機構の変遷
(２)戦時下統制の強化
(３)農林省設置法の改正
(４)「蚕糸業復興緊急対策要綱」と技術指導体制の強化
(５)岡谷製糸試験所の設置
(６)その他の組織改正
３．社会情勢の変化に対応した研究室等内部組織の改正
(１)昭和33年の組織改正
(２)昭和35年の組織改正
(３)昭和43年の組織改正
(４)昭和47年の組織改正
４．筑波研究学園都市への移転
(１)筑波研究学園都市建設構想
(２)農林省における検討
(３)蚕糸試験場における検討
５．農業関係試験研究機関の見直しに伴う組織の大幅縮小（５８体制整備）
(１)行政監察結果に基づく勧告（昭和55年12月）
(２)農業研究センターの設置
(３)農業生物資源研究所および農業環境技術研究所の設置と
蚕糸試験場の大幅縮小
(４)蚕糸試験場の新体制
Ⅸ．蚕糸・昆虫農業技術研究所（昭和63年）
１．新たな情勢に対応する農業関係試験研究体制の見直し
２．“蚕糸の試験場”から“昆虫機能の研究所”へ（６３体制整備）
３．内部組織の改正
(１)平成３年の組織改正
(２)平成６年の組織改正
(３)平成８年の組織改正
Ⅹ．独立行政法人農業生物資源研究所（平成13年）
１．独法化の背景
(１)中央省庁等改革の動き
(２)科学技術行政改革の動き
(３)農政改革の動き
２．独立行政法人農業生物資源研究所の設立
３．独立行政法人農業生物資源研究所における研究
４．独法生物研における蚕糸研究